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技術教育と配布書籍 [プログラマー現役続行]

一人の技術者としてだけでなく、技術教育を行うようになったのは、40歳であった2000年の初めの頃からだと思います。富士ゼロックス情報システムに勤務していた頃です。現在でも続けているJava研修は2000年に始めたものです。それ以外にも以下の技術教育を行ってきました。
  • 2000年にオブジェクト指向教育として、デザインパターン、UML、C++と5日間ほどの基礎教育を富士ゼロックスのエンジニアに対して行っています。対象は、約200名でしょうか。私も含めて3名の講師で行いました。その後、このなかのいくつかは、富士ゼロックスの標準の技術教育コースの一部となっていましたので、2008年か2009年まで行っていました。
  • 「ソフトウェアエンジニアの心得」および「プログラミング作法(第1章スタイル)」を1日かけて行う教育を主に新卒新人を対象として、2003年から2009年まで行っていました。対象は、自社も含めて富士フィルムグループの4社の新卒新人に対して行っていました。
子会社という立場でしたので、Java研修以外はすべて有償コースでしたが、毎年予算化されて、実施されていました。

有償コースですので、教育で使用する自作の資料だけでなく、研修後に活用できるようにできるだけ市販のいわゆるバイブル本も配布するようにしていました。デザインパターンやUMLに関連する書籍や私自身の記事のコピーや著書とかも。上記の2番目の1日コースの教育では、『プログラミング作法』『プログラマー現役続行』『ソフトウェア開発の名著を読む』を必ず配布するようにしていました。

一般的に技術研修では、講師もしくは教育会社が作成したパワーポイントの資料が配布されるだけが多いのですが、それらの資料の多くは、受講後には使用されることなく捨てられることが多いと思います。教育後に実務で参照できるようなきちんとした書籍が配布されない場合が多いです。

高い講師料(コース費用)を払って教育をしてもらって、教育内容を実務できちんと活用するための1冊も書籍が配布されないのは、おかしいと思います。しかし、予算を持って技術教育を担当している組織が、そのような観点を持たず、書籍の配布はないことが多いのではないでしょうか。
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