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翻訳本:『新世代Javaプログラミングガイド』 [本]

新世代Javaプログラミングガイド[Java SE 10/11/12/13と言語拡張プロジェクト] (impress top gear)

新世代Javaプログラミングガイド[Java SE 10/11/12/13と言語拡張プロジェクト] (impress top gear)

  • 作者: Mala Gupta
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

私にとって、18冊目となる技術書の翻訳本です。再出版も入れると通算で21冊目となります。初めての翻訳本が2000年12月に出版された『Javaリアルタイム仕様』ですので、Java関連の書籍としては10冊目となります。

この本の原著はJava 12までカバーしていたのですが、プレビュー言語機能やAmberプロジェクトに対して解説されていた内容はこれから出るJava 14までに変更されているものがあります。
言語仕様の変更部分については、この本の原著が執筆された時点と、日本語への翻訳時点では異なっている部分が多くなっており、日本語版では、必要な修正、削除、追加を訳者の判断で行っています。また、日本語版では必要に応じてJava 13および14へ言及したり、訳注を付けたりしています。
「訳者まえがき」より

言語仕様に関しては、以下の説明が行われています。
  • var(第1章「ローカル変数での型推論」と第5章「ラムダパラメータのローカル変数の構文」)
  • switch式(プレビュー言語機能)(第11章「switch式」)
  • テキストブロック(プレビュー言語機能)(第15章「テキストブロック」)
  • record(Amberプロジェクト)(第14章「データクラスとその利用方法」)
  • enumの拡張(Amberプロジェクト)(第13章「Amberプロジェクトの拡張enum型」)
  • パターンマッチング(Amberプロジェクト)(第17章「パターンマッチング」)

プレビュー言語機能は、コンパイルオプションを指定しないと使えない機能です。Java 14ではswitch式は正式な機能となる予定です。Amberプロジェクトは、Amberプロジェクト用のJDKをビルドしないと試すことができません。

目次は、以下の通りです。
第1部 Java 10
第1章 ローカル変数での型推論
第2章 AppCDS — アプリケーション・クラスデータ共有

第3章 ガベージコレクタの最適化
第4章 JDK 10 のその他の改良点

第2部 Java 11
第5章 ラムダパラメータのローカル変数構文
第6章 Epsilon GC — ガベージコレクタの改良
第7章 HTTP クライアント API
第8章 ZGC — 低遅延化とスケーラビリティの改善
第9章 フライトレコーダとミッションコントロール
第10章 JDK 11のその他の改良点

第3部 Java 12
第11章 switch 式
第12章 JDK 12 のその他の改良点

第4部 Java言語拡張プロジェクト「Amber」
第13章 Amber プロジェクトの拡張 enum 型
第14章 データクラスとその利用方法
第15章 テキストブロック
第16章 ラムダの改善ポイント
第17章 パターンマッチング

付録A Amber プロジェクト用の JDK のビルド手順

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第142回RITS技術交流会で話します [プログラマー現役続行]

2月12日(水)に開催される第142回RITS技術交流会で、『40年間で経験したソフトウェアテストとテストファースト開発/テスト駆動開発』と題して話します。内容としては、JaSST’19 Tokaiでの特別講演とGDG DevFest 2019 Tokyoでのセッションを合わせたものとなります。

第142回RITS技術交流会
第142回RITS技術交流会

RITS技術交流会は、リコーITソリューションズ株式会社がリコーグループ向けに毎月、講演会などを開催しているイベントです。リコーグループ内に限定している場合と、今回のように一般公開している場合があります。リコーグループ内に限定している場合は、新たな商品、サービス、技術といった社外秘の紹介が行われることが多いです。一般公開しているものは、外部からスピーカーを招いてのものが多いです。

似たようなものとして、PARCで働いていた頃(1991年〜1993年)、毎週木曜日にPARC Forumが開催されていました。また、以前、富士ゼロックスでは「新百合フォーラム」が開催されていて、いろいろな話を聞いたのですが、記憶にあるのがカーボンナノチューブがまだ知られたばかりの頃に聞いた飯島澄男氏によるカーボンナノチューブの発見の話です。

RITS技術交流会への登壇は、今回が3回目となります。過去は、以下の通りです。
  • 第8回 『ソフトウェアエンジニアの心得』(2010年2月23日)
  • 第87回 『ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー ~31年間のソフトウェア開発を振り返って~』(2016年7月29日)
JaSST'19 Tokaiが60分で、GDG DevFest Tokyo 2019が40分だったので、今回はその両方を合わせた内容として90分の予定です。Q&Aの時間を考慮すると75分ぐらい話すと思います。

RITS技術交流会では、懇親会も開催されますので、(リモート参加ではなく)直接会場で参加されれば、懇親会でもいろいろと話ができると思います。
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