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書籍『心臓リハビリテーション入門』 [心筋梗塞]

健康寿命を延ばす心臓リハビリテーション入門

健康寿命を延ばす心臓リハビリテーション入門

  • 作者: 飯田 圭
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2023/12/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

私自身の心臓リハビリテーションについては、「10か月間の心臓リハビリテーションが終わりました」で書いています。外来で心臓リハビリテーションに通っていた頃は、心臓リハビリテーションが心臓に対してどのように役立つのかということがよく分かっていなかったのですが、今ではある程度分かっているつもりです。

簡単に言えば、心臓に負荷をかけて再発しないようにする体作りと言えます。血液を体全体に流すのは、心臓だけの役割だけでなく、足の筋肉もその役割をになっています。筋肉がなくなると、心臓だけに負担が集中し、心筋梗塞などの心不全で弱った心臓に負荷をかけてしまいます。そのため、有酸素運動の範囲で足の筋肉を強化することで、心臓への負担を減らすのが心臓リハビリテーションにおける運動部分です。運動だけでなく、食事制限も重要です。

心臓リハビリテーションを行った頃に本書があれば、心臓リハビリテーションに対する理解も深まっていたのではないかと思います。今は外来で心臓リハビリテーションへ通院することはありませんが、ウォーキングか自宅でのエアロバイクのどちらかをできる限り毎日行うようにしています。

日本では、心不全の入院治療後に心臓リハビリテーションを行う人の割合が低いようですが、単なる手術だけでなく、その後の心臓リハビリテーションを継続的に行うことで、生活の質を改善します。
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急性心筋梗塞から3年が過ぎました [心筋梗塞]

2020年6月20日(土)の夕方に急性心筋梗塞で緊急搬送されてから3年が過ぎました。発症から今日までの経過は、こちらからまとめて読むことができます。

この一年は、毎月かかりつけ医へ行って、薬を処方してもらい、とくに心臓関連で昭和大学藤が丘病院へ行くことはありませんでした。心臓リハビリテーションとしては、基本的に自宅でのエアロバイクを続けています。心筋梗塞になる前の生活との違いは、やはり、毎日薬を飲む必要があることです。冠動脈に3個のステントを留置しているため、いわゆる「血液をサラサラにする」薬であるバイアスピリンを含む複数の薬を飲んでいます。

この一年間を簡単に振り返ると、次の通りです。

仕事

仕事は、心筋梗塞になる前の2020年2月から自宅からのリモートワークです。2022年9月末に4年3か月働いたメルペイを退職して、10月からカウシェで働いています。仕事の内容としては、引き続きウェブサービス開発のバックエンドをGo言語で開発しています。

メルペイやカウシェで私が実践してきたバックエンドの開発方法を、雑誌の記事としてまとめることもできました(特集1の「実践API設計」です)。

WEB+DB PRESS Vol.134

WEB+DB PRESS Vol.134

  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2023/04/22
  • メディア: Kindle版

技術書の翻訳

技術書の翻訳としては、2022年10月から着手した本が、夏には出版されます(発売日は多少遅れるかもしれません)。

Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する (impress top gear)

Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する (impress top gear)

  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2023/08/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

技術教育・オンライン読書会

技術教育としては、第6期「Effective Java 第3版」研修をリクルート社向けにオンランで行いました。

オンライン読書会も以下の3つを行ってきました。

講演

Developer eXperience Day 2023で、「45年の歴史から振り返る、ソフトウェア開発とキャリアの変遷」と題して、話をしました。

今後

次の一年も複業を続けながら、「健康がすべて」ということでソフトウェア開発を続けていきたいと思っています。


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急性心筋梗塞から2年が過ぎました [心筋梗塞]

2020年6月20日(土)の夕方に急性心筋梗塞で緊急搬送されてから2年が過ぎました。発症から今日までの経過は、こちらからまとめて読むことができます。

急性心筋梗塞では、冠動脈の血流が止まることで、心臓の心筋が壊死してしまいます。壊死した部分は回復しないそうです。私の場合は、幸い軽かったので、壊死した部分も少なかったようです。

心筋の壊死の状況によっては、回復後も心電図の波形に異常が現れるそうです。私の場合、心電図では何も異常はなく、血液検査やレントゲンなどの一般的な検査だけであれば、正常としか判断されないようです。心筋が壊死していると分かる検査は、心臓超音波検査だけです。

今年の5月に行った心臓超音波検査の結果は、1年前よりはよくなっていました。壊死した部分が回復したというよりも心臓全体が良くなっていたようです。週に5日程度は、自宅で30分のエアロバイクを継続していることと、食事制限、それと薬の効果だと思います。

幸い、2年前に亡くなるとか重体になることもなかったおかげで、この2年間では、『Linuxシステムの仕組み』と『Go言語による分散サービス』の技術書を翻訳することができました。

スーパーユーザーなら知っておくべきLinuxシステムの仕組み

スーパーユーザーなら知っておくべきLinuxシステムの仕組み

  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2022/03/08
  • メディア: Kindle版

Go言語による分散サービス ―信頼性、拡張性、保守性の高いシステムの構築

Go言語による分散サービス ―信頼性、拡張性、保守性の高いシステムの構築

  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2022/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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昭和大学藤が丘病院、お世話になりました [心筋梗塞]

2020年6月20日(土)に急性心筋梗塞で救急搬送されて以来、お世話になっていた昭和大学藤が丘病院ですが、今日が最後になりました。今後は、特に問題がなければ、通院することはありません。今月16日に受けた心臓超音波検査の結果も一年前と比べても良好でした。

今では、急性心筋梗塞になる前よりは、健康になっていると言えます。血液検査の各種の値も正常値ですし、長年の脂肪肝も前回の人間ドックから見られなくなりました。毎日飲んでいる各種の薬、日々の食事制限、ほぼ毎日の自宅でのエアロバイクのおかげだと言えます。

救急搬送されたときの緊急手術から、武井洋介 先生には大変お世話になり、ありがとうございました。また、10か月間の心臓リハビリテーションを行った昭和大学藤が丘病院リハビリテーションにもお世話になりました。

最後に、私の妻、惠美子にも感謝しています。食事のコントロールをずっと行ってくれて、いろいろと支えてくれています。
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急性心筋梗塞から一年が過ぎました [心筋梗塞]

2020年6月20日(土)の夕方に急性心筋梗塞で緊急搬送されてから一年が過ぎました。この一年間に以下の記事を書いています。
入院から一週間後の6月27日に退院したのですが、その時に担当医に言われた次の3つは継続しています。
  • 食事コントロール(特に塩分)
  • 運動(心臓リハビリテーションを10か月、および、自宅でのエアロバイク)
  • 処方された薬をきちんと飲む
一年経過して、体重は約7kg減っています。また、血液検査も、薬を飲んでいることもありますが、すべて正常値に収まっています。30代から肝臓関連の血液検査はずっと値が悪かったのですが、今は、γGTPも含めすべて正常値になっています。

心臓リハビリテーションに行くか、自宅でのエアロバイクをほぼ毎日続けられたのは、コロナ禍で2020年2月18日から在宅勤務であることと、柔軟な勤務体系を会社が認めてくれているおかげです。在宅勤務でなければ、多いときで平日の昼間に週3回も心臓リハビリテーションへは行けませんでした。

今後

お世話になった昭和大学藤が丘病院昭和大学藤が丘リハビリテーション病院へ行くのは、来年の4月までありません。今後は、かかりつけ医ということで、近所のサンメディカルクリニック青葉に月に1回行って、薬を処方してもらいます。

昭和大学藤が丘病院には来年の4月に行って診察を受け、その時に「心肺運動負荷試験」を予約してもらう予定です。おそらく4月下旬には、その試験のために昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に行くことになります。心肺運動負荷試験は、希望すれば受けられるということなので、今後も一年に一回は受けて、自分の状態を把握したいと思っています。

来年はどうなるかは分かりませんが、仕事の方は、少なくとも年末までは在宅勤務を継続します。
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心筋シンチグラム検査を受けました [心筋梗塞]

急性心筋梗塞でカテーテル治療を昨年の6月下旬に行って、心臓リハビリテーションを続けてきましたが、一年経過後の検査ということで(まだ一年経過していませんが)、心臓超音波エコー検査を含めていくつかの検査を5月7日に受けました。

結果は、血液検査、X線検査、心電図は問題なかったのですが、心臓超音波エコーの結果が好ましくありませんでした。簡単に言うと、昨年6月のカテーテル治療直後の心臓の動きと比較すると動きが良くないということです。ステントを留置したところ、もしくは冠動脈の他の部分が細くなっている可能性があるので、精密検査する必要があるということでした。

検査の選択肢は、二つでした。
  • 半日の検査(心筋シンチグラム検査)をまず受ける。その結果次第では、二泊三日の入院検査(治療)
  • 最初から二泊三日の入院検査(治療)
結果として、入院することになるかもしれませんが、半日の心筋シンチグラム(もしくは、心筋シンチグラフィ)検査を受けることにしました(ここに簡単な説明が書かれています)。

流れとしては、
  • 前日の20時以降は、カフェインが含まれるコーヒー、お茶、チョコレートなどは口にしない
  • 当日は朝6時40分までに軽い朝食を済ませる
  • 心臓核医学検査室の受付に8時25分までに行く
  • 8時40分ごろに右腕に点滴用注射を刺して、静脈に放射性同位元素(RI)を注入
  • 9時から心電図を測定しながらの撮影開始
  • 40分ぐらいで1回目の撮影が終わって、今度は、心電図を付けて、血圧も測りながら、心臓に負荷をかける薬剤を点滴し、途中で再度放射性同位元素(RI)を注入。薬剤で運動したような負荷をかけるのですが、私の場合、特に何も変化を感じなかったです
  • 6分ほどして、点滴用の注射針を抜いて終わりです
  • 12時30分から二回目の撮影なので、それまでに昼食を済ませました(昼食に制約はなく、コーヒーを飲んでもよいそうです)
  • 12時30分から、心電図を測定しながらの、二回目の撮影を行い、30分ほどで終了
  • 会計(3万3千円ほど)を済ませて、帰宅
カフェインの摂取が禁じられているのは、薬剤で心臓に負荷をかけるのですが、その薬剤とカフェインの相性が悪いようです。もし、うっかり摂取してしまったら、薬剤ではなく、エルゴメータで実際に運動してもらって負荷をかけるそうです。ただし、足が弱い高齢者の場合には、運動してもらうことができないので、再度予約しなおして、出直してもらうようです。

今日の検査の結果は、担当医から聞くことになるので、今日ではなく6月14日(月)に分かります。結果次第で、二泊三日ですが入院しての検査・治療になります。あるいは、その必要がなければ、薬を追加すると担当医には言われています。

追記:2021年6月21日

検査の結果は、血管の詰まりはないということでしたが、以前中断していた薬を再開して追加することになりました。
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10か月間の心臓リハビリテーションが終わりました [心筋梗塞]

昨年の6月20日(土)に、自宅で急性心筋梗塞になり、昭和大学藤が丘病院へ救急搬送されて緊急手術(カテーテル治療)を受け、6月27日(土)に無事退院しました。退院後は、「心臓リハビリテーション」を外来で受けるために7月から昭和大学藤が丘リハビリテーション病院へ通院を始めました。

最初の5か月(150日)は、週3回が標準ということで、できる限り週3回行くように努めました。この5か月が終わると、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院では、本人が希望すれば、月に4回までで5か月間延長できるので延長しました。合計で10か月間通ったことになります。

外来で心臓リハビリテーションへ行かない日は、できる限り自宅で30分ほどのエアロバイクを行ってきました。今後は自宅でのエアロバイクだけとなります。

心臓リハビリテーションの期間中は、「心肺運動負荷試験」を定期的に受けます。私の場合、退院直後の7月1日、それから、9月16日、11月30日、4月28日と4回受けました。

VO2(酸素摂取量)は、有酸素運動から無酸素運動に切り替わるAT(嫌気性代謝閾値)で以下のように変化しました。VO2は「酸素を体内に取り込む能力」で、高いほど身体持久力が高いと言われているようです。
  • 13.4(2020年7月1日)
  • 17.5(2020年9月16日)
  • 17.8(2020年11月30日)
  • 18.5(2021年4月28日)
運動は、AT時の1分前の負荷量で行うのが最適とされているようです。

VO2のPeak時(運動負荷試験の終点に達した時点の酸素摂取量)は、次のようになっています。
  • 不明(2020年7月1日)
  • 24.8(2020年9月16日)
  • 26.7(2020年11月30日)
  • 28.4(2021年4月28日)
2回目の9月16日の値が、同年代の男性とほぼ同じということでしたので、10か月間の心臓リハビリテーションと自宅でのエアロバイクで、かなり回復したことになります。

今後

昨年の6月の退院時に、主治医から次の3つを気をつけるように言われています。
  • 薬は飲み続けること
  • 食事はコントロールすること
  • エアロバイクでの運動は続けること
カテーテル治療で心臓の冠動脈に3つのステントを留置しているため、一生飲み続けなければならない薬があります。健康になって、飲むのを勝手にやめてしまう人もおられたりするようですが、必ず飲み続ける必要があるそうです。

食事については、退院後に食事指導を受けて、塩分の摂取量も含めて、さまざまな摂取量の目安を示されています。結果として、体重は、以前は72kg台でしたが、今は65kg台です。

主治医からは、外来での心臓リハビリテーションが終わったら、自分でスポーツジムに通って運動を継続するように言われましたが、私の場合は自宅でエアロバイクを継続することになります。公共の施設としては、横浜市青葉区には「横浜市青葉スポーツセンター」があるので、外来の心臓リハビリテーションが終わるときに、リハビリテーション病院の方から紹介もしてくれるようです。

昭和大学藤が丘病院は大学病院なので、基本的には毎月通うことはありません。藤が丘病院を退院した後、主治医からはかかりつけ医を決めてきてくださいと言われて、紹介状を用意してもらいました。普段は、サンメディカルクリニック青葉へ行って、診察と薬の処方を行ってもらっています。

ただ、調子が悪い場合は、昭和大学藤が丘病院へ直接行きます。予約外の外来で診察してもらうのですが、大学病院で設備も整っているので、必要なら血液検査も含めてその日に行えて、結果も分かります。

心臓リハビリテーションの日本での現状

心臓リハビリテーションは、患者のQoL(Quailty of Life)を改善するためには重要です。私自身も指導を受けながら10か月の心臓リハビリテーションを受けて、どの程度自分の体力が回復しているかも把握でき、普段の生活が何の問題もなく送れています。

日本では、外来(もしくは入院しての)心臓リハビリテーションを受ける人達の数が7%とかなり低いようです(「日本理学療法士協会の取組、現状や課題等」のp.6)。
  • 循環器病においては、急性期病院と連携して回復期病院で連携して心臓リハビリテーションを実施する ことで、歩行能力や日常生活動作能力等は改善することが報告されているが、回復期病院で心臓リハビ リテーションを提供している施設は少ない。
  • 心不全患者に対する外来心臓リハビリテーションでの運動療法の実施は推奨されているが、欧米 諸国と比較をしても、日本における外来心臓リハビリテーションプログラムへの参加率は低い。
横浜市は、心臓リハビリテーション強化指定病院として、「地域連携や教育の中心的存在となり、心臓リハビリテーションを推進していく病院」を公開しています(こちら)。

日本心臓リハビリテーション学会では、全国の心臓リハビリテーション施設を公開しています(こちら)。

実際に心臓リハビリテーションを受けたので、「第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会」の内容にも、とても興味があります(普通の人が聴講できるのかな・・・)。
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三回目の心肺運動負荷試験 [心筋梗塞]

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院での150日間の心臓リハビリテーションが終わって、三回目の心肺運動負荷試験を11月30日に受けました。

運動耐容能」に関して、退院直後の7月1日に受けた一回目は同年代の健常人の78%(5.57METs)、9月16日に受けた二回目は100%(7.10METs)でした。今回の三回目は108%(7.62METs)でした。つまり、同年代の健常人よりも高くなりました。

二回目の心肺運動負荷試験では137Wまでのエアロバイクの負荷で終わったのですが、今回は147Wまでの負荷までこぐことができました。でも、最後はかなりきつかったです。

150日間後は、必要であれば月に4回までは保険適用できるようですが、心臓リハビリテーションを提供するかどうかは施設に依存するようです。昭和大学藤が丘リハビリテーション病院では、さらに150日間の心臓リハビリテーションを受けることができるので、12月からも週に1回のペースで来年の4月末まで通うことにしました。

最初の150日間は、標準で週3回の心臓リハビリテーションが推奨されているのですが、平均すると10回/月ほど通いました。通わない日は、自宅でほぼ同程度の負荷のエアロバイクを行っていましたので、両方で週に6日は行っていました。家で行うときは、朝食後に一時間ほどしてから行うのですが、金曜日に技術研修(Go研修Java研修)の講師を行うときは行っていませんでした。

次回の心肺運動負荷試験は、来年4月末の予定です。
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心臓リハビリテーション [心筋梗塞]

(「急性心筋梗塞」からの続き)

入院中は軽く歩く程度のリハビリテーションは行いましたが、退院後は昭和大学藤が丘リハビリテーション病院で「心臓リハビリテーション」を行うことになりました。外来として通院しながらの心臓リハビリテーションです。

一回目の心肺運動負荷試験

心臓リハビリテーションに先立って、「心肺運動負荷試験」を行い「運動耐容能評価」として、どの程度の有酸素運動までできるかを測定します。私の結果は、「脈拍97回/分、負荷60W」ということでした。

負荷の値(60W)は、心臓リハビリテーションで使うエアロバイクで設定される負荷です。最初の5分はウォーミングアップで0Wから徐々に60Wまで負荷が上がっていきます。その後の20分は60Wに固定です。最後に5分間だけクールダウンということで負荷が下がっていきます。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションは、1時間ほどです。汗をかくので着替えをした後に、ポータブルな無線の心電図を胸に取り付けます。測定されている心電図は、全員分が一つのディスプレィで表示されています。また、血圧も最初に測定します。それから準備運動です。

準備運動では最初に手首で脈を30秒間指で数えます。その後は、体をほぐすいくつかの準備運動を行います。そして、エアロバイクを30分です。その後は、レッグプレスで設定された負荷で15回を2回行います。また、血圧も再度測定します。そして、軽くクールダウンの体操を行って終わりです。

保険適用期間

心筋梗塞発症後の心臓リハビリテーションですが、保険適用ができるのが150日だけです。したがって、私の場合には、11月下旬までとなります。その150日間は、週3回までと最初に聞いていたのですが、それはあくまでも標準であり、3回に限定されているわけでないことを後で知りました。

外来での心臓リハビリテーション

入院患者と外来では、時間帯が分けてあります。外来で心臓リハビリテーションを受けられるのは、平日は午前11時と午後2時のどちらかだけ(火曜日は午後1時もあり、土曜日は午前11時だけ)というのと、心臓リハビリテーションに行った当日にしか、次回の予約ができないシステムになっているため、週に3回行くことは少なく、平均すると2回ぐらい行っています。

幸い、在宅勤務でかつフレックス勤務なので勤務時間に柔軟性があるおかげで、午後の心臓リハビリテーションに行き、その間は休憩時間として勤務時間から除外しています。

自宅でのリハビリテーション

心臓リハビリテーションに行く回数は週に2回程度なので、他の日は自宅でリハビリテーションを行っています。メルペイに入社した2018年6月に脊柱管狭窄症になり、歩行がかなり困難になったため、その時に運動不足を解消するためにエアロバイクを購入しました。それ以来、使ってきたものです。病院のものと異なり、負荷設定は単純な8段階のものです。


脈拍97回/分程度の負荷を知るには脈拍を測定しながら行う必要があるのですが、その測定機能が機能しなくなっていたので、新たにApple Watch (Series 5)を購入して使っています。Apple Watchはほぼ正確に脈拍を測定してくれます。

二回目の心肺運動負荷試験

一か月ほどしたら、60Wではかなり楽になってきたので、70Wに上げることになりました。それも、しばらくしたら楽になってきたので、9月16日に二回目の心肺運動負荷試験を受けました。

結果は、「脈拍109回/分、負荷85W」となり、心臓リハビリテーションでは負荷の設定を85Wにしてエアロバイクを行うのが適当となりました。ただ、今まで70Wだったのをいきなり85Wに上げるのではなく、最初の数回は80Wまで上げて、それ以降は85Wです。最初は少しきつかったのですが、最近は楽になってきています。

自宅のエアロバイクの負荷の設定も最初の5分はレベル6(かなり楽)、次の5分はレベル7(まだ楽)、次の10分はレベル8(きつい)、次の5分はレベル7、最後の5分はレベル6と変化させながら行っています。

三回目の心肺運動負荷試験

150日間の心臓リハビリテーションの最後として、11月30日に三回目の心肺運動負荷試験を受けます。

体重計と血圧計

スマホで測定結果を管理できるように退院後に体重計と血圧計を購入しなおしました。


オムロン上腕式血圧計 HCR-7602T

オムロン上腕式血圧計 HCR-7602T

  • 出版社/メーカー: オムロン
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

体重計は、体組成計なのでいろいろな測定を行ってくれるのですが、なぜか脈拍だけが高目の数値が表示されます。朝、一回だけ測定しています。食事をコントロールしているため、体重は以前より5kg程度減っています。

血圧は、朝起きてからと、夜就寝前の二回測っています。体重計も血圧計も結果を(専用アプリを使って)スマホ(私の場合、スマホではなくiPod Touch)に取り込めるので便利です。

【追記(2020年11月29日】
150日間ということで、心臓リハビリテーションに行けたのは、10回(7月)、10回(8月)、9回(9月)、10回(10月)、7回(11月)の合計46回でした。
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急性心筋梗塞 [心筋梗塞]

前回の記事から二ヶ月ほど過ぎてしまいました。

前兆

正確な日付は覚えていないのですが、一年前ぐらいに背中の真ん中から右に筋肉痛のような痛みを感じるようになりました。最初は筋を違えたのかと思ったのですが、その後、痛みが完全になくなることありませんでした。それが、今から考えると(病気の原因部位とまったくかけ離れた部位に現れる痛みである)放散痛だったのではないかと思います。

緊急搬送

2020年6月20日(土)は、いつもの変わりのない土曜日を妻と二人でリビングで過ごしていました。16時過ぎに妻が彼女の書斎(寝室と繋がっている3畳の部屋)に行ってから、私も自分の書斎に行って雑用をすることにしたのですが、行く前から少し右肩が痛いなという感じで書斎に行ったら、右胸が痛み始めて、何かできる状態ではないと感じてリビングに戻りました。しかし、それから、その痛みは強くなり、息も苦しく、汗も出始めました。

すぐに収まるのかと思ったのですが、収まるどころか、さらにきつくなり、妻を呼びにいくこともできない状態でした。幸い意識がなくなった訳ではなかったので、何とか手元にあったiPod Touchを手に取り「メッセージ」アプリで「タオルを持ってきて」と妻へメッセージしました。それが、16時30分でした。

携帯にメッセージが届いて、驚いて妻が来てくれました。それから救急車を呼んでもらい、私の物としては、私の携帯電話と救急隊員から持ってくるように指示されたサンダルを妻が持って、救急車に運ばれました。昭和大学藤が丘病院の救急センターへ搬送されて到着したのが、17時30分でした。

さまざまな検査が急いで行われ、「急性心筋梗塞」と診断されて、緊急手術(カテーテル治療)となりました。手術に先立って、妻はさまざな同意書に代理署名しながら、「心臓が停止する可能性もある」と伝えられたそうです。私自身は、自宅で倒れてからカテーテル治療が終わるまでの間、胸の痛みと息苦しさはありましたが、意識はあったので、まさか心臓が停止するかもしれないという恐怖感はありませんでした。

緊急手術

胸の痛みと息苦しさはありましたが、カテーテル治療が始まりました。会話するのもきつかったのですが、治療が始まったときに「どのくらいかかりますか?」と聞いて「1時間ぐらい」と答えてもらい、1時間の我慢と思いながら手術を受けていました。ステントが一つ留置されて冠動脈の一つの血流が回復したので、治療が終わったときには、胸の痛みや息苦しさも嘘のようになくなっていました。

手術が終わったときに、手術室で映像を見せてもらい説明を受けたのですが、半分上の空で聞いていたと思います。ただ、もう一つの冠動脈も治療の必要があるが、別の日に行いますと伝えられました。急性心筋梗塞で運ばれた状態で二つ同時は患者の体への負担もあって無理なようです。

ICU

手術後、ICUへ移されました(細かく言えば、ICU内にあるCCU:Coronary Care Unit)。コロナ感染防止のためにICUへは家族も通常は入れないのですが、その日だけは20時30分ごろに妻が入室を許されて、サンダル、携帯、それと病院で購入した入院セットを置いて、少し会話してから帰っていきました。

胸の痛みも息苦しさもなくなっていたのですが、ICUでは動かないでくださいと言われました。心筋梗塞では、心筋が壊死して心臓そのものがもろくなっているため、負担をかけないために動いてはだめでした。ICUでは、4時間おきの採血が行われました。看護師さんに採血して何を調べるのですかと聞いたら、心臓の悪化状態が進んでいるか止まったかを、心臓から血液中に流れ出すある物質の量で調べるということでした。

翌日の日曜日には、状態もよくなり、昼食から食事してよいことになりました。ただ、食べるときだけベッドを起こし、食後はまた寝ているという状態です。ベッドにずっと寝ていると、腰が痛くなるので横を向きたいときでも、自分で体を動かさないでくださいと言われ、都度看護師さんを呼んで、体を横に動かすのを手伝ってもらいました。

月曜日の早朝の採血の結果で、ICUから一般病室へ移動してもよいことになりました。月曜日の11時30分ごろに、入院以来初めてベッドから降りて、立ち上がっても問題ないかを確認してから、車椅子で一般病室へ移動しました。

一般病室

一般病室(6人部屋)に移動しましたが、お手洗いへ行くときは一人で歩いていかないように言われ、都度、看護師さんを呼んで車椅子で連れていってもらいました。翌日(火曜日)は、病室があるフロアー(7階)であれば、一人で歩いてよいということになりました。ただ、階段の上り下りはだめなので、フロアー内だけでしたが、一人でお手洗いに行けるようになったのがよかったです。

病室ではすることもなかったので、読みかけだった次の本を妻に持ってきてもらい読み終えました(今日の本作りとは違う活版印刷の時代の話しが中心ですが、いつの時代も校正は大変です)。

増補版 誤植読本 (ちくま文庫)

増補版 誤植読本 (ちくま文庫)

  • 作者: 輝次, 高橋
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2013/06/10
  • メディア: 文庫

2回目のカテーテル治療

緊急搬送時にはできなかった別の冠動脈に対するカテーテル治療を水曜日に行いました。2回目は、ステントを2つ留置しました。2回の治療で、3つ留置したことになります。

2回目は自分自身が苦しい訳ではなかったので、治療の流れが冷静に聞けました。どこにどのようなステントを置くべきかを複数の医師が、造影剤で映し出された画像を見ながら議論して、最終的に場所を決めていました。

声しか聞こえないですが、画像を何度も見直しているのがよく分かりました。場所と使うステントが決まれば、ほぼ終盤です。そのあとすぐに治療は終了しました。

2回目の治療に先立って、前日にはPCR検査を受けました。結果は陰性でした。陽性だと手術室が使えないので治療できなかったことになります。

リハビリテーション

木曜日からリハビリテーションが始まりました。リハビリテーションといっても、担当の人とフロアーを会話しながら歩いて、体調が悪くならないかを確認して、最後に心電図を確認してもらうというものです。心電図は簡易の無線機能があるものを常に付けているので、ナースセンターでは監視できるようになっていたようです。金曜日もリハビリテーションを行いました。

退院

緊急入院したのが土曜日でしたが、一週間後の土曜日の昼前に退院して、帰宅しました。幸い私の場合は、心臓の壊死の状態がひどくなかったため退院したのですが、状態が悪い場合には、退院ではなく、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院へ転院して、しばらくそこで入院しながら心臓リハビリテーションを受けて、ある程度回復後に退院される場合もあるようです。

しかし、どちらにしても、退院後は、「心臓リハビリテーション」に通うことになります。
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