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10か月間の心臓リハビリテーションが終わりました [心筋梗塞]

昨年の6月20日(土)に、自宅で急性心筋梗塞になり、昭和大学藤が丘病院へ救急搬送されて緊急手術(カテーテル治療)を受け、6月27日(土)に無事退院しました。退院後は、「心臓リハビリテーション」を外来で受けるために7月から昭和大学藤が丘リハビリテーション病院へ通院を始めました。

最初の5か月(150日)は、週3回が標準ということで、できる限り週3回行くように努めました。この5か月が終わると、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院では、本人が希望すれば、月に4回までで5か月間延長できるので延長しました。合計で10か月間通ったことになります。

外来で心臓リハビリテーションへ行かない日は、できる限り自宅で30分ほどのエアロバイクを行ってきました。今後は自宅でのエアロバイクだけとなります。

心臓リハビリテーションの期間中は、「心肺運動負荷試験」を定期的に受けます。私の場合、退院直後の7月1日、それから、9月16日、11月30日、4月28日と4回受けました。

VO2(酸素摂取量)は、有酸素運動から無酸素運動に切り替わるAT(嫌気性代謝閾値)で以下のように変化しました。VO2は「酸素を体内に取り込む能力」で、高いほど身体持久力が高いと言われているようです。
  • 13.4(2020年7月1日)
  • 17.5(2020年9月16日)
  • 17.8(2020年11月30日)
  • 18.5(2021年4月28日)
運動は、AT時の1分前の負荷量で行うのが最適とされているようです。

VO2のPeak時(運動負荷試験の終点に達した時点の酸素摂取量)は、次のようになっています。
  • 不明(2020年7月1日)
  • 24.8(2020年9月16日)
  • 26.7(2020年11月30日)
  • 28.4(2021年4月28日)
2回目の9月16日の値が、同年代の男性とほぼ同じということでしたので、10か月間の心臓リハビリテーションと自宅でのエアロバイクで、かなり回復したことになります。

今後

昨年の6月の退院時に、主治医から次の3つを気をつけるように言われています。
  • 薬は飲み続けること
  • 食事はコントロールすること
  • エアロバイクでの運動は続けること
カテーテル治療で心臓の冠動脈に3つのステントを留置しているため、一生飲み続けなければならない薬があります。健康になって、飲むのを勝手にやめてしまう人もおられたりするようですが、必ず飲み続ける必要があるそうです。

食事については、退院後に食事指導を受けて、塩分の摂取量も含めて、さまざまな摂取量の目安を示されています。結果として、体重は、以前は72kg台でしたが、今は65kg台です。

主治医からは、外来での心臓リハビリテーションが終わったら、自分でスポーツジムに通って運動を継続するように言われましたが、私の場合は自宅でエアロバイクを継続することになります。公共の施設としては、横浜市青葉区には「横浜市青葉スポーツセンター」があるので、外来の心臓リハビリテーションが終わるときに、リハビリテーション病院の方から紹介もしてくれるようです。

昭和大学藤が丘病院は大学病院なので、基本的には毎月通うことはありません。藤が丘病院を退院した後、主治医からはかかりつけ医を決めてきてくださいと言われて、紹介状を用意してもらいました。普段は、サンメディカルクリニック青葉へ行って、診察と薬の処方を行ってもらっています。

ただ、調子が悪い場合は、昭和大学藤が丘病院へ直接行きます。予約外の外来で診察してもらうのですが、大学病院で設備も整っているので、必要なら血液検査も含めてその日に行えて、結果も分かります。

心臓リハビリテーションの日本での現状

心臓リハビリテーションは、患者のQoL(Quailty of Life)を改善するためには重要です。私自身も指導を受けながら10か月の心臓リハビリテーションを受けて、どの程度自分の体力が回復しているかも把握でき、普段の生活が何の問題もなく送れています。

日本では、外来(もしくは入院しての)心臓リハビリテーションを受ける人達の数が7%とかなり低いようです(「日本理学療法士協会の取組、現状や課題等」のp.6)。
  • 循環器病においては、急性期病院と連携して回復期病院で連携して心臓リハビリテーションを実施する ことで、歩行能力や日常生活動作能力等は改善することが報告されているが、回復期病院で心臓リハビ リテーションを提供している施設は少ない。
  • 心不全患者に対する外来心臓リハビリテーションでの運動療法の実施は推奨されているが、欧米 諸国と比較をしても、日本における外来心臓リハビリテーションプログラムへの参加率は低い。
横浜市は、心臓リハビリテーション強化指定病院として、「地域連携や教育の中心的存在となり、心臓リハビリテーションを推進していく病院」を公開しています(こちら)。

日本心臓リハビリテーション学会では、全国の心臓リハビリテーション施設を公開しています(こちら)。

実際に心臓リハビリテーションを受けたので、「第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会」の内容にも、とても興味があります(普通の人が聴講できるのかな・・・)。
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