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書籍『40代からのスターティングノート』 [転職]

40代からのスターティングノート―あなたはもう、自分の人生シナリオを描きましたか?

40代からのスターティングノート―あなたはもう、自分の人生シナリオを描きましたか?

  • 作者: 関 眞次
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2011/08/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

少しSF風の小説として描かれており、人生の残り20年の計画を主人公が7つのFをキーワードに考えていく内容です。タイトルとしては40代ですが、40代後半から私のような50代が対象だと思います。7つのキーワードは、以下の通りです。
① Finale ― 人生の目標、仮のゴール
② Family ― 配偶者、子供、両親、親族
③ Field ― 活動の場。何をしたいのか?
④ Faculty ― 能力、技術。何ができるか?
⑤ Finance ― 財産、お金。生活必要資金
⑥ Friends ― 友人、知人。誰が本当の友だちか?
⑦ Fight ― 元気。やる気。心と体の健康
主人公である50歳の安部玲二の前に、14年後の未来の本人が現れ、iNoteというデバイスを与えて、それを通して7つのキーワードに関して主人公に考えさせるというストーリーです。パラレルワールドというSFの要素が入っており、途中で予想もしなかったような展開になります。

高度経済成長期であれば、60歳の定年退職を迎えてから、その後の自分自身の人生設計を考えれば良かったのかもしれません。なぜなら、組織を離れるのが定年になってからだったからです。しかし、今日では、組織を離脱するのは、定年に限られる訳で無く、独立、転職、あるいは早期退職など、早い段階で起こり得ることです。そのため、本書は、40代から自分自身の人生設計を考えてもらうためのきっかけとしての物語になっています。

私自身は、11月で52歳になります。ソフトウェア開発にどれだけ直接従事していたかということを振り返ってみると次のようになります。

1978年4月~1984年3月 大学で情報工学を学んだ期間です。
1984年8月~1996年8月 製品開発に従事し、米国駐在も経験した期間です。
1996年9月~1998年4月 直接自分でプログラミングをするという開発は行っていない期間です。
1998年5月~2003年1月 自分では直接プログラミングしなくても、技術教育やライブラリー設計をしたり、設計・コードレビューを多く行った期間です。途中、短いですが、再び米国駐在しています。
2003年2月~2008年12月 部門長でしたが、製品開発に直接従事し、設計からプログラミング・デバッグまで多くを行った期間です。
2009年1月~現在 残念ながら直接製品開発に従事していない期間です。

一方、2000年からは私的な活動として、雑誌の記事や書籍の執筆、技術書の翻訳を行っていますし、2009年からは一般の講演も行うようになっています。

この本のサブタイトルではありませんが、自分の人生のシナリオを描き直す時期かもしれません。