SSブログ

「本質」を勉強する [プログラマー現役続行]

バカになれる人はバカじゃない

バカになれる人はバカじゃない

  • 作者: 小宮一慶
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2011/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本の"仕事の時間外に仕事の「本質」を勉強する"(p.58)では、次のように述べられています。
(途中省略)
 本質を知る人と、知らない人、その差はあとあとになって明確になっていきます。たとえ本質を勉強していない人でも、器用な人は、表面的に事象をとらえて、上手に仕事をこなすことができます。でもそれでは一流にはなれません。
 本質を勉強した人と、していない人の差は、はじめはあまりあらわれません。とくに若いときは、単純な仕事が多いので、本質を知らなくても、仕事はこなせます。表面的に仕事を右から左にながしているだけのときは、差は出ないでしょう。
 でも、ある程度の年齢になって、いろいろなことを総合的に判断しなければならない立場になったとき、本質を知るのと知らないのとでは大きな差があらわれます。世の中は複雑で、年齢を重ね地位が上がるにしたがって仕事の複雑さは増していくからです。複雑なことを正しく判断するには本質を知らなければなりません。
(途中省略)
 本質の勉強は会社では教えてくれません。会社で教えるのはオンザジョブだけ。オンザジョブしか知らずに、本質を知らないようでは、応用がききません。
 だれしも仕事の経験を積んでいくと、仕事の幅が広がり、判断することも増えて、重要度が増していきます。そういう役職に就いたとき、方向性を誤ることなく、高度な仕事ができるかどうかは、本質を勉強することでしか身につかないものにかかっています。
 本質は、仕事の時間外のところで、自ら勉強するしかありません。週に二時間でも三時間でもかまいません。自分の仕事の本質的なことを勉強してみてください。
 仕事を始めたばかりの人はもちろんのこと、ベテランの人も勉強し続けることが必要です。本質をつかむ人とつかまない人では、人生のステージが違ってきます。
そして、"「一番良い教科書」を丁寧に読みなさい"(p.64)では、次のように述べられています。
 本質を勉強するときにおすすめしたいのは、そのジャンルで一番良いとされている本を教科書として読むことです。
 良い教科書さえ見つければ、いわゆるあんちょこ本や入門書は必要ありません。
 かいつまんで書かれた本は、どうしてもその世界の深い部分まで説明することがむずかしいのです。入門書を読んだだけで、分かったつもりになるのも良くありません。少々たいへんかもしれませんが、ともかく良い教科書で勉強することが大切です。
この本は、ソフトウェアエンジニア向けではもちろんないのですが、ソフトウェアエンジニアにもそのまま当てはまる内容だと思います。