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健全なバックエンドサービス開発 [API仕様ファースト開発]

ウェブサービスのバンクエンドサービス開発に従事してすでに6年以上経過しています。そして、最初から「API仕様ファースト開発」を行っています。「API仕様ファースト開発」は、私自身の造語です。

バックエンドサービスを開発する際に、(無意識に)私にとって当然だと思っていたのは次の2つです。
  • フロントエンドを提供するバックエンドサービスのAPIでは、その仕様をきちんと記述する
  • API仕様通りに個々のエンドポイントが動作するかを検証する自動テスト(E2EテストフレームワークとE2Eテスト)を整備する
この2つが最初にありきなので、実際のバックエンドサービスの構造をどうするのか、内部の各モジュールのテストをどうするのかといったことは、最優先とはなりません。

一般的には、単体テスト・結合テストを開発しながらソフトウェアは行うと考えられていますが、上記2点を優先して開発した場合、E2Eテストが実行されて、カバレッジが確認できれば、そこからあえて、単体テストや結合テストを書くことはしません。

なぜなら、常に、API仕様に基づいてテストファーストでE2Eテストを開発し、その後実装することを行っているからです。E2Eテストですでに機能の確認が行われていれば、さらに単体テストや結合テストを作成することは無駄であり、その工数を費やすことに意味がないからです。
私自身は、API仕様を記述せずに、1つのバックエンドサービスとしてそのエンドポイントを直接呼び出す自動テストコードも存在しないことが正しい開発だと思わないだけです。私は、そのような開発をしていたら、不快に思うだけです。

不健全なバックエンドサービス開発

私にとって不健全に思われるバックエンドサービス開発は、次の通りです。
  • API仕様が記述されず、バックエンドサービスのエンドポイントのテストはフロントエンドを接続して手作業で行う開発。
  • 仮にAPI仕様が記述されていたとしても、バックエンドサービスのエンドポイントのテストはフロントエンドを接続して手作業で行う開発。
  • 単体テストや結合テストでテストしてるから「大丈夫なはず」という開発。
    • API仕様が記述されているなら、バックエンドサービスのエンドポイントを直接呼び出すE2Eテストで検証する方が素直
    • API仕様が記述されていない場合、単体テストや結合テストの妥当性をきちんと確認する方法がない

私自身は、過去2回行ったテスト駆動開発によるデジタル複合機のコントローラソフトウェア開発(通算、約6年)でもテストコードはすべてAPI仕様に記述された呼び出しポイントを呼び出すテストを書いたり、書くことを指導してきました。その経験から、ウェブサービスのバンクエンドサービス開発に従事するようになっても、最初に述べた2点を優先して、当然だと思ってきました。
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