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ソフトウェア技術者のレベル [プログラマー現役続行]

ソフトウェア技術者のレベルを客観的に測定するのは簡単ではありません。知識や経験を問う試験を行って、その結果で判断することは、ある程度は可能ですが、そこには本質的な限界があります。

知識を問う場合には、最低限知ってほしい知識を問うのであれば、残念ながらそれらの基礎教育をきちんと先に行っておく必要があります。しかし、最低限の知識を問う試験を行って、それで良い成績を上げたとしても、レベルの高いエンジニアとは言えません。なぜなら、知っていて当たり前だからです。逆に、成績が悪いとなるとやはり、最低限の基礎教育を行う必要があるということになります(「基礎教育」)。

一方で、開発業務を遂行するための最低限の勉強しかしない人がいたりもします(「業務を通した学習の落とし穴」)。あるいは、その最低限も勉強していなったりする場合もあります。そのような継続した学習をしない技術者に対して、最低限の知識を問う試験を行っても、技術者のレベルを測定したことにはなりません。

継続的に学習している人が、必ずしもレベルの高いエンジニアとは言えないですが、学習していないエンジニアは、だいたいレベルが低いです。そして、継続して学習するというのは、実際に業務で学ぶ機会がないような事柄を、擬似的かつ自発的に学ぶということです。

つまり、継続した学習の習慣を持たない人に対して、最低限の知識を問う試験を行うことでソフトウェア技術者としてのレベルを判定しようとするのは、無駄だということです。なぜなら、試験の結果と本人のレベルに相関がないことが多いからです。

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