Golden Lock(錠前) [プログラマー現役続行]
プログラマによっては、気付かないうちにモチベーションの罠に捕らえられてしまいます。書籍More Secrets of Consulting(Dorset House)(『コンサルタントの道具箱』、日経BP)の中で、Jerry Weinberg は、この現象を黄金の錠前(Golden Lock)、すなわち、「私は何か新しいことを学びたいが、私がすでに学んだことが十二分に利益を生み出している」と説明しています。黄金の錠前のリスクは、熟達への願望を必要とする長い道のり(The Long Road)とあなたのモチベーションの歩調を合わせることの重要性を強調しています。黄金の錠前が必然的に現れますので、熟達を願望するには、黄金の錠前に用心深く注意しなければなりません。職人として成長するに伴い、困難な決断に直面します。それは、長い道のり(The Long Road)を歩み続ける自由を持っているのか、あるいは、黄金の錠前にあなたが閉じ込められているのかを決める決断です。私も含めて、人は慣れ親しんだ道具で仕事をこなしている場合には、他の道具を学んだりすることの利点を見出せない場合があります。実は、他にもっと良い道具があっても、その道具の使い方を学ぶ時間が惜しくて、結局古い道具を使い続けてしまうということです。
Apprenticeship Patterns
新しい道具を学ぶということは、一時的に生産性を低下させます。古い道具で行っていたことさえ、新しい道具で行えるようになるまで、しばらく時間を要するからです。つまり、新たな道具の学習期間中は生産性が低下することになります。しかし、新たな道具によっては、一時的な生産性の低下をもたらしたとしても、習得した後は、以前より高い生産性をもたらすかもしれません。
新たな道具というのは、古くからある問題の何かを解決しようとするのですから、それが何であるかも含めて、一度は学んでみようとすることが、大切だと思います。最終的には、新たな道具は、使い物にならないと判断するかもしれませんが。
2010-04-07 04:51
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