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書籍『Agile Testing』 [プログラマー現役続行]

Agile Testing: A Practical Guide for Testers and Agile Teams (Addison-Wesley Signature)

Agile Testing: A Practical Guide for Testers and Agile Teams (Addison-Wesley Signature)

  • 作者: Lisa Crispin
  • 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
  • 発売日: 2008/12/26
  • メディア: ペーパーバック

テスト駆動開発において、テストコードを開発者ではなく、テスト担当者が作成することは重要です。

アジャイル開発以前であれば、開発チームが開発したソフトウェアを、後工程としてテストチーム(あるいは、品質保証チーム)が確認するということが行われてきました。その場合に、開発チームはスケジュール通りにリリースできなくて、テストチームは急いで確認することが要求されていた訳です。そして、実際には最初から品質が高い訳ではないのですから、テストチームによるテストは、「品質の確認」作業というよりは、不具合を見つけて報告する作業になってしまう訳です。

一方で、テスト駆動開発では、自動実行可能なテストコードを、実際のソフトウェアと一緒に開発し、Continous Integrationと組み合わせることにより、常時テストを自動実行することになります。その場合、テストコードの作成は、開発者自身が作成することが多くの組織で行われているかと思います。

しかし、開発者がきちんとしたテストコードを作成できるとは限りません。開発者はどちらかと言えば、本来テストすべき様々な条件の一部だけをテストして、テストが終わったと考えたりします。

テスト駆動開発であっても、開発者によるテストコードの作成だけでなく、テストチームによる網羅的なテストコードおよび要求仕様に応じたテストコードの作成が必要です。つまり、従来のテストチームの役割ではなく、開発チームおよび仕様の要求者と密接にテストチームは連携して、テスト駆動開発にはなくてはならない存在となってきます。

私自身、過去数年、テスト駆動開発を行ってきて、開発者によるテストコード作成だけに頼るのではなく、テストチームによるテストコードの開発は非常に重要であると認識しています。

まだ、読み始めたばかりですが、私自身の経験に照らし合わせても、本書はアジャイル開発におけるテストチームの役割をきちんと認識するには役立つ内容です。
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