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第7期「プログラミング言語Java」教育終了 [プログラミング言語Java教育]

拙著『プログラマー現役続行』でも述べていますが、会社内でグループ会社向けの「プログラミング言語Java」教育を2000年から行っています。


プログラマー現役続行 (技評SE新書 12)

プログラマー現役続行 (技評SE新書 12)

  • 作者: 柴田 芳樹
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 新書



先週の金曜日(9月26日)に第7期が終了し、最終日は成果発表会を開催しました。成果発表会では、一年間を振り返っての各人のレビューをプレゼンテーションしてもらいます。そして、GUI課題であるデジタル時計の自信作を披露してもらいます。成果発表会が終われば、懇親会となります。

受講生全員に言えることですが、とにかく予習が大変だったようです。『プログラミング言語Java第4版』を全ページ読み込んで予習をするのと、約150問前後ある練習問題をすべて解かなければならないからです。



プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)

プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)

  • 作者: ケン・アーノルド
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本



練習問題の中で、第16章「リフレクション」のInterpretプログラムは、GUIで作成することを求めますので、かなりの時間を費やして、受講生の皆さんはプログラミングされてきます。成果発表の中で、ある人は、平日は1.5時間、休日は8時間の予習をして、合計で約900時間を予習(テキストの読み込みと練習問題とGUI課題のプログラミング)を費やしたと報告されていました。

『プログラミング言語Java第4版』が終了した後は、『Effective Java, Second Edition』の翻訳原稿を使用して、その内容を学習しました。翻訳本である『Effective Java 第2版』は、11月初に発売される見込みですので、先行して学習されたことになります。


Effective Java (Java Series)

Effective Java (Java Series)

  • 作者: Joshua Bloch
  • 出版社/メーカー: Addison-Wesley Pub (Sd)
  • 発売日: 2008/05/09
  • メディア: ペーパーバック



受講生全員に言えることですが、「きちんとした書籍を、きちんと読み込んだのは初めて」ということです。両方を合わせて約1,000ページの専門書を学習し、独学では理解できないような部分やテキストの内容に関する疑問点に関しては、月に1回の講義の中で私が解説しますので、受講生のみなさんにとっては非常に良い経験になったと思います。

月に1回(丸1日)の業務としての教育は7.5時間であり、それは会社からの投資です。年間12回ですから、会社としては多くの投資をしているように見えるかもしれませんが、実はそれは非常に小さな投資なのです。なぜならば、その約10倍程度のプライベートな時間を受講生は自分自身に投資しているからです。会社からの投資は、その自己投資をちょっとだけ後押ししてあげているに過ぎません。

受講生のみなさん、一年間、本当にお疲れさまでした。

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まさくら

鹿児島の講演会の時はお世話になりました。

その時気になっていた内容がありまして。どれくらい時間をかければどれくらいのところまで来れるのか? という疑問です。

柴田先生の日記にその答えがないかなと思っていましたが、このエントリがまさにその答えでした。

およそ一年、毎日頑張って、きちんと指導する人がいれば、Effective Java まで読み終えることが可能なんですね。(もちろん個人の能力差やスタートラインの差はあると思いますが、「きちんとした書籍を、きちんと読み込んだのは初めて」 ということですので、それほどの差はないと判断しました)

大変参考になりました。会社内でどれくらいのコマ数を割いているのかも気になっていたのですが、年 12 回丸一日でも充分なのですね。

しかし、一年で Effective Java まで読み終えられる人材がぽこぽこ出てくると、私なんてあっさり追い越されて干されてしまいそうです。そうならないようにこれからも精進していきたいと思います。
by まさくら (2009-07-07 13:39) 

Yoshiki

まさくらさん、

『プログラミング言語Java第4版』と『Effective Java第2版』で、やはり、一年ですね。ただし、どちらも独学では難しい部分も多く、予習範囲内の質問表を作成してもらって、それに回答する形式で月1回の講義は行っています。

ページ数も多いのですが、それに加えて、サンプルコード例や図が非常に少ないです。したがって、簡単なコード例を示したり、図を描いて解説したりします。

時々、脱線して、Javaとは関係のない解説をする場合もあります。SolarisとLinuxではOSからスレッドがどのように見えるのかとか・・・

月に一回の講義の後は、飲み会で若い人達と色々な話をするのが楽しみです。
by Yoshiki (2009-07-09 05:07) 

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