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教育と場 [プログラマー現役続行]

今年になってから、延べ何百人と様々な教育を社内で行ってきました。以前から私的に行っている「ソフトウェアエンジニアの心得」から始まり、「プログラミング言語Java」コース、C++、プログラミング作法、テスト駆動開発と様々です。

どのような技術教育も、あくまでも最初のステップに過ぎません。教育の後に、実際の開発現場での指導がなければ、ほとんどのソフトウェアエンジニアは、身に付けることなく終わってしまいます。特に、業務に必要な知識は会社が全部教育からお膳立てしてくれると思っている人はなおさらです。そのため、いくら教育を行っても、教育を実施したという履歴が残るだけです。

前職でも同様な教育は多くのソフトウェアエンジニアに対して行っていました。「ソフトウェアエンジニアの心得」「コードレビュー」「プログラミング作法(スタイル)」から構成される1日コースを受講された人も多いですし、「プログラミング言語Java」の受講生も多いです。

しかし、現在の状況と決定的に異なるのは、以前は教育を受講した人の一部の人達(数十人)は、実際に私の部下だったり、一緒に同じプロジェクトに従事しているエンジニアだったりして、直接的に開発の場で、話をしたり、様々なレビューを通して指導したりしている人達でした。当然、教育では伝えきれないことは、開発現場で伝えることになります。

残念ながら、現在は、「プログラミング言語Java」を含む(私が期待する)最低限の教育を受けて、その上で、一緒にソフトウェア開発に従事している人はいません。現在の「プログラミング言語Java」コースの受講生や読書会への参加メンバーが誰一人として、私自身が一緒にソフトウェア開発を行うメンバーでないことは、人材育成とより良い開発組織の形成という観点からは、私自身の技術教育への意欲をかなり低下させているのは確かです。

以前は認識していませんでしたが、「教育と場を通しての育成」が、私が技術教育を行うモチベーションの一部であったこを最近は認識し始めています。
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Suzuki

柴田さんと一緒に開発がしたいです。引き抜きをお願いします
by Suzuki (2010-07-06 21:19) 

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