時間の投資

技術書を一冊購入する金額と、それをきちんと読んで、内容を理解し、実践して習得するのに要する時間を比較すると、圧倒的に後者が大きな投資です。言い換えると、自費で技術書を購入するというのは、その金額以上に自分の時間を投資するという意志なのかもしれません。したがって、購入した時は、頑張って読むぞとなる訳です。

しかし、時間は購入することができませんので、時間が経過すると別の興味がる本が出たりして、最初の本の購入時の意志は次第に弱くなっていき、未読の本が増えたりします。一冊でも未読を減らしたいと思うと、やはり、自分一人の意志だけでは続かないので、勉強会や読書会という他人と一緒に時間を投資することで、読み終えることができたりするのかもしれません。

振返ってみると、私自身は勉強会（読書会）を主催することで、新しい本を読む場合もあったり、すでに一度読んだ本を復習を兼ねて読んだりしたこもあります。やはり、同じ技術書を2回読むという時間投資を行うのは、一人では難しいです。一方で、個人的な活動ですが、技術書の翻訳作業というのは、翻訳過程で結果として同じ本を何回も読み返すことになります。