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上司の熱意と部下の熱意 [プログラマー現役続行]

書籍『上司の哲学―部下に信頼される20の要諦』 では、「熱意を評価すれば、人は努力を惜しまない」と題して、次のように述べられています。
 部下の熱意を評価することが、人材育成においては大切なことである。しかしこれは、上司が部下の何倍も仕事への熱意を持っていなければできない。熱意のない上司に、部下の熱意が判ろうはずもない。そして、また、「こいつをなにがなんでも育ててやりたい」という熱意がなければ、部下は育たない。これが原点であり、これが全てである。
 "すばらしき人生に、熱意ありき" である。
上司と部下の熱意の対象が異なっている場合には、上司が部下の熱意を評価できないということだと思います。さらに、部下が熱意を持っている対象に対して、上司は興味がないということだったりするのかもしれません。

そう考えると、部下の活動に対して、上司が評価をしないのは当然といえば当然なのかもしれません(「転職(2)」)。つまり、「優秀な技術者を育て上げ、優れた開発組織を作る熱意がなければ、そのような熱意を持つ人材を育成することも、熱意を持つ人材を評価することもない」ということでしょうか。

このことは、見方を変えると、上司という立場では、自分が熱意を持っていることに関しては、繰り返し話して伝える必要があるということです。それに関しては、次のように述べられています。
 経営者なり上司が、自分の考え方を100パーセント部下に伝えたいと思うのなら1000パーセントの熱意を持って訴えなければならない。十倍くらいの熱意を持って考え方を構築し、根気強く訴えていかなければ伝わるものではない。年に一回話をしているから大丈夫だとか、書類を回してあるから理解しているだろうと考えるのは、とんでもない勘違いである。考え方や思いを伝えることの大切さと難しさを、もっと認識すべきである。
一方、自分の熱意を伝えるだけでなく、部下の熱意にも耳を傾けて、たとえ上司としての自分の熱意と方向性が違うものであっても、部下の熱意が間違ったことでなければ、それに対して上司として何ができるかということを考えて行動することも必要だと思います。

両方を上手く行うことは容易ではありませんが、私自身として心がけていく必要があると思います。

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コメント 2

なか

「Love It or Leave It」に続き、
「熱意を評価すれば、人は努力を惜しまない」
とてもいい言葉ですね。
若い子は、熱意や情熱が無いと嘆いていたのですが、
私の熱意が足りなかったのだと、反省しました。
ご紹介の書籍さっそく購入しました。
by なか (2009-08-13 17:51) 

T.Mura

私「このままの状況(いわゆる「開発プロセス標準化」)を進めれば
前の会社と同じように,最悪の事態になるぞ!あんたはこの会社を
潰すつもりか?!」

上司「そんなに最悪の事態なんて滅多にならないと思うけどなあ。」

私「確かにそうだろう。
なぜその事態を回避できるかと言えば、
最悪の事態にならないように『NO!』という人がいるからだ。
私のように!」

とエ○マテックという某組込みソフトの会社で上司に進言したら、
あっさり派遣切りされました。w
(もちろん証拠などない。)

教訓は「情熱なんて、知性のない上司に見せるもんじゃない」です。
首切りの理由にされるだけ。
by T.Mura (2009-08-14 01:11) 

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