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腰部脊柱管狭窄症の再発 [脊柱管狭窄症]

2週間ほど前から腰部脊柱管狭窄症が再発した感じとなりました。急性心筋梗塞後は、ずっとエアロバイク中心の運動をしていたのですが、今年の6月からは天気がよい日はウォーキングをして、雨の日に自宅でエアロバイクをしていました。

脊柱管狭窄症が再発したので、今はエアロバイクだけです(エアロバイクは、初めて脊柱管狭窄症を発症した頃に運動不足を解消するために購入したものですが、その後は、心臓リハビリテーションとしての目的でも使っています)。

初めて発症した2018年6月から2019年4月頃までは、かなり辛かった時期もあったのですが、薬だけで改善しました。今回も、今は薬で様子見となっています。

前回は六本木まで通勤している頃で、通勤がかなり辛かったという記憶があります(「通勤電車の書斎化(2)」)。幸い、今はフルリモートで在宅勤務なので、通勤しなくてよいのが助かります。12月から新たに働く会社もフルリモートで働きます。
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E2Eテスト vs E2Eテスト [API仕様ファースト開発]

私が「WEB+DB PRESS, Vol.134」の特集1「実践API設計」の中で使っている用語「E2Eテスト」は、一般的な書籍で述べられているE2Eテストとは若干異なります。

どのように違うのかをウェブサービスのバックエンドのサービスで説明します。新たに図を起こすのが面倒なので、すでにある記事「マイクロサービスの開発とテストファースト/テスト駆動開発」からそのまま引用します。


この図では、「加盟店管理用APIマイクロサービス」が複数のマイクロサービスに依存しています。

一般的なE2Eテストとは

一般的な書籍では、テストピラミッドにおける頂点にあるE2E(End-To-End)テストは、「加盟店管理用APIマイクロサービス」およびそれが依存するすべてのマイクロサービスを何らかの環境(たとえば、Docker、あるいは開発用のクラウド環境)にデプロイして「加盟店管理用APIマイクロサービス」をテストすることを指すものが多いです。

テストピラミッド.png
テストピラミッドの例

このテストピラミッドでは、「統合テスト」は、依存しているサービスへの呼び出し部分をモックで置き換えてサービス単体でテストすることを指すことが多いです。したがって、依存しているサービスへの呼び出しを、テスト時だけモックで置き換えられるような仕組みを埋め込む必要があります。つまり、本番環境で動作するコードの動作を確認しているわけではありません。

たとえば、実際に本番環境(もしくは開発用環境)で依存するサービスを呼び出したら、呼び出しコードに間違いがあり、モックとは異なる動作をしたり、正しく動作しなかったりする可能性があります。

そのため、統合テストの次の上の段階で行いたいのは、テスト対象のサービスの実行ファイル(本番環境にデプロイするバイナリ形式)で実際に実行して、そのAPIのエンドポイントを外部から呼び出すテストを行うことになります

この時に、依存するサービスをどうするのかという問題に直面することになります。その結果、一般的な書籍で述べられている「E2Eテスト」ということになります。しかし、それは他の依存するサービスも動作させないといけないし、それらのサービスが動作するためのデータベースの設定が必要かもしれなく、設定が非常に面倒になります。

その結果、一般的な書籍では、E2Eテストは構築が難しいくテスト時間も要するので、単体テストや統合テストを強く勧めています。

私が定義しているE2Eテストとは

私がマイクロサービスの開発とテストファースト/テスト駆動開発」や「WEB+DB PRESS, Vol.134」の特集1「実践API設計」で述べているE2Eテストは、テスト対象のサービスの実行ファイル(本番環境にデプロイするバイナリ形式)で実際に実行して、そのAPIのエンドポイントを外部から呼び出すテストを行うのですが、以下の点が異なります。
  • 本物の依存するサービスは使わない
  • 開発者の開発PC(たとえば、MacBook Pro)上でローカルにテストが実行できる
Go言語で開発している場合、コンパイルも速いので、開発しているサービスだけを自分の開発PCで素早く開発・テストを行えます。どのように実現しているのかは、記事を参考にしてください。

必要に迫られて開発した方法

2018年6月にメルペイに入社して、本格的にウェブサービスのバックエンドサービスの開発に従事するようになって担当したのが、上の図にある「加盟店管理用APIマイクロサービス」です。

当時は、ほぼすべてのマイクロサービスが同時に開発されており、私が担当するマイクロサービスが依存するマイクロサービスも開発中という状態でした。それで考え出したE2Eテストです。

考え出した背景は、次の通りです。
  • 自分が開発を担当するマイクロサービスの開発・テストが終わったと責任を持って言えるようにするにはどうすればよいか
  • マイクロサービスが定義しているAPIの仕様に書かれている動作をすべて自動テストで確認してから、フロントエンドの担当者に、マイクロサービスの開発が終わっているので使ってくださいと言いたい
私が定義しているE2Eテスト用のテストフレームワークは、メルペイやカウシェで「E2Eテストフレームワーク」として整備されており、サービスの開発に用いられています。メルペイでは、一般的な書籍でのE2Eテストは、「シナリオテスト」と呼ばれていて、別途整備されていました。

2019年12月14日に開催されたGDG DevFest Tokyo 2019で最初の発表を行っています。

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株式会社カウシェを退職します [転職]

2022年10月1日から働き始めた株式会社カウシェを11月30日付けで退職します。1984年4月1日に社会人として富士ゼロックス(現在は、富士フイルムビジネスイノベーション)で働き始めてから8社目の会社でした。12月からの予定は、未定です。

雑誌記事・翻訳・講演・技術教育

この一年間の成果は次の通りです。

WEB+DB PRESS Vol.134

WEB+DB PRESS Vol.134

  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2023/04/22
  • メディア: Kindle版

メルペイとカウシェの2社で私自身が推進してきた開発手法を特集1「実践API設計」で解説しています。一年前にカウシェに入社した時点では、gRPCに基づくバックエンドサービスのAPI仕様は全く記述されていませんでした。現在は、この一年間で新規に追加されたエンドポイントでAPI仕様が記述されているだけでなく、過去の技術的負債もかなり返済され、E2Eテストも整備されている状態になっています。

雑誌の記事としては、16年振りの執筆でした。その前は「Systems Engineer Vol.1」(技術評論社、2007年4月)で書いた3本の記事が最後でした。

Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する impress top gearシリーズ

Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する impress top gearシリーズ

  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2023/08/18
  • メディア: Kindle版

私にとっては21冊目となる技術書の翻訳本です。Go言語で開発するエンジニアは、「プログラミング言語Go」に加えて、必ず読んでもらいたい本です。

Developer eXperience Day 2023

45年の歴史から振り返る、ソフトウェア開発とキャリアの変遷」と題して、私自身のソフトウェア開発とキャリアの変遷を話しました。この講演の内容は、logmiTechで紹介されています。

  • https://logmi.jp/tech/articles/329156
  • https://logmi.jp/tech/articles/329157
  • https://logmi.jp/tech/articles/329158
  • 技術教育

    この一年間で個人として行った技術教育は、リクルート社向けの『Effective Java 第3版』研修だけでした。

    今後

    今月で64歳になります。2020年6月20日に急性心筋梗塞で昭和大学藤が丘病院の救命救急センターへ搬送され、緊急手術を受けました。幸い、心筋の壊死の範囲も狭く、現在も元気に生活できています。

    12月から新たな会社で働くのか、あるいは、働かないで過ごすのかはまだ未定です。一方で、私にとって6冊目となる書籍を執筆しているので、しばらくは、その執筆に専念するかもしれません。

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    再び聴けるKOIT [KOIT]


    KOITの公式ページには、次のように米国以外では聴けないことになっています。
    Streaming outside the United States:
    The 96.5 KOIT App and online streaming allow you to stream in the United States. All other countries are blocked. Thank you for understanding.
    しかし、過去、日本で聴けたり、聴けなかったりを繰り返しており、最近再び聴けるようになっています。

    過去の記事から抜粋してKOITを紹介すると次のとおりです。
    • 米国シリコンバレーにあるPalo Alto, CAに住んでいた頃(1991年5月から1993年4月までの2年間)、カーラジオでよく聞いていたFM放送局がKOITでした。当時は、車には、カーラジオかカセットテープのプレイヤーだけしかない頃でした。KOITを聞いていると、シリコンバレーの青空や、当時はそれほど混んでいなかったフリーウェイ260を思い出します。
    • 現地の放送がそのまま流れてきますので、コマーシャルもそのまま現地の話です。
    放送される曲は、1980年代から現代までとさまざまです。コマーシャルでは、シリコンバレーの地名が出てきたり、お店の名前が出てきたりします。また時々、ものすごい早口のコマーシャルが流れることがあります。

    今は日本でも聴けますが、しばらくしたらまた聴けなくなるかもしれません。
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    伸ばすのが難しい能力(4) [プログラマー現役続行]

    2003年以降のデジタル複合機のコントローラソフトウェア、2017年9月からのウェブサービスのバックエンド開発をテストファースト開発によるソフトウェアの自動テストを長年行ってきて、バックエンド開発については「WEB+DB PRESS Vol.134」の特集1「実践API設計」としてまとめました。デジタル複合機のコントローラソフトウェア開発については、過去にカンファレンスなどで話しています。

    これらの長年の開発で気付いていなくて、最近気付いたことは、次の2つの活動は強く関連していることです。
    • API仕様をきちんと書く
    • そのAPI仕様に基づく、自動テストコードを作成する
    ウェブサービスで、バックエンドがフロントエンドに提供するAPI仕様をきちんと書き、そのAPI仕様に基づいて自動テストコード(E2Eテスト)を作成する行為で説明したいと思います。

    自動テストがない

    API仕様に基づいて、そのエンドポイントを直接呼びだして行うE2Eテストコードがない場合、API仕様をどれだけきちんと書いて、修正や追加の際に更新することのモチベーションはあるでしょうか?

    API仕様をきちんと書かずに開発している場合、フロントエンドの開発者は、適当に仕様を推測して試してみたり、バックエンドの開発者に(Slackなどで)問い合わせたりしながら開発を続けていることが多いでしょう。

    このような開発であると、バックエンド開発者にはAPI仕様を書くというモチベーションはありません。仮に書いたとしても、長期的にきちんと保守するというモチベーションもありません。

    仮に、バックエンド開発者が書いた自動テストコードがあるとしても、それがすべての機能を網羅しているのか、あるいは足りないテストがあるのかは、その開発者以外は分かりません。ひょっとしたら、その開発者も分かっていないかもしれません。

    あるべき開発サイクル

    記事「実践API設計」で明示的には述べていませんでしたが、バックエンドでAPIの新たなエンドポイントを追加する場合、あるべき開発サイクルは次のようになります。
    1. 新たなエンドポイントを定義して、その仕様(正常な動作だけでなく、エラーも含めて)を記述して、PR(Pull Request)のレビューをフロントエンド開発者に依頼する。フロンドエンド開発者は仕様から不明な点があれば、不明な点を明確にした内容を仕様に反映してもらうようにフィードバックする。
    2. API仕様のPRの内容をフロントエンド開発者がレビューして問題がなければ、承認する。
    3. バックエンド開発者は、API仕様に基づいて、そのエンドポイントを呼びだしてテストするE2Eテストを作成しながら、実装を行う。
    4. テストコードの作成と実装が終われば、PRを他のバックエンド開発へレビュー依頼する。
    5. レビューを依頼されたバックエンド開発者は、API仕様を確認して、E2Eテストで仕様が網羅されているか、漏れはないかを確認した後、実装をレビューして確認します。もしE2Eテストに、仕様に書かれていない動作がテストされてる場合、API仕様の更新を要求することになります。
    このような開発サイクルが回っている場合、API仕様を書かないということはなくなります。ここで重要なので、API仕様に基づいて、エンドポイントを直接呼びだすE2Eテストを書けるフレームワークが整備されていることになります。

    さらに、このような開発サイクルが回っている開発組織へ新たな開発者が参加しても、この開発サイクルを逸脱した開発を行うことはできません。なぜなら、API仕様や実装のPRが承認されないからです。その結果、その新たな開発者は、参加する以前の開発経験に関係なく、API仕様を書いてE2Eテストを開発することを経験することになります。

    しかし、多くのソフトウェア開発組織は、そのようなE2Eテストフレームワークがないため、「自動テストがない」で述べたような状況で開発が進められてしまうことが多いと推測されます。そして、そのような開発組織でしか働いたことがない開発者は、API仕様を書くという習慣を身に付けないままとなります。
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    伸ばすのが難しい能力(3) [プログラマー現役続行]

    伸ばすのが難しい能力(2)」の状況から、技術負債を返却して、API仕様ファースト開発への手順については、「実践API設計」で述べています。

    WEB+DB PRESS Vol.134

    WEB+DB PRESS Vol.134

    • 出版社/メーカー: 技術評論社
    • 発売日: 2023/04/22
    • メディア: Kindle版

    記事では書いていませんが、「第5章 API仕様の技術的負債の返済」で述べている返済を実行する上での課題は、多くのソフトウェアエンジニアは、経験したことがないことなので、そのメリットを十分に理解できないことです。そのため、実際に行ってみる強い動機を持って、実践できる開発者はとても少ないと思います。

    このような状況を改善にするには、私の経験からは、「やってみせるしかない」ということです。私自身がウェブサービスに本格的に従事し始めたのは、2018年6月にメルペイ社へ入社して、加盟店様向けのマイクロサービスを一から開発することを担当したときです。

    「第3章 API仕様ファースト開発」で説明している手順で開発しました。その大枠の手順は、次の図(第3章の図1)で示されています(詳しいくは記事を参照してださい)。

    図1 API仕様ファーストでの開発順序
    03_01.png

    初めてのウェブサービス開発ではありましたが、この手順が私にとっては素直な手順であり、これを実施して最初のマイクロサービスを開発しました。

    その後、メルペイ内では、チームを移動していくつかのマイクロサービスの開発に従事したのですが、その多くが以下の状態でした(「第5章 API仕様の技術的負債の返済」参照)。
    • サービスのAPIに対する仕様が記述されていない
    • サービスのAPIをテストする自動テストが存在しない
    単体テストは多数あっても、開発しているマイクロサービスが提供するエンドポイント(gRPCのRPCエンドポイント)を直接呼び出してテストするテストコードが存在しないという状況でした。

    そのため、新たなチームへ移動するごとに「第5章 API仕様の技術的負債の返済」で述べている内容を繰り返し、一緒に開発している他の開発者にも実践してもらうように働きかけてきました。

    ただし、E2Eテストフレームワークの構築は、私自身で行いました。そうやって作成したE2Eテストフレームワークは、どのマイクロサービスからも使えるように独立したライブラリとして退職前には構築しました。

    このような活動の結果として、最後にいたチームでは、既存機能の修正や新規機能の追加に際しては、かならずきちんとしたAPI仕様を記述し、そのエンドポイントを呼び出すE2Eテストを作成するということを普通に行ってもらえるようになりました。

    ここでの重要な点は、残念ながら「API仕様ファースト開発」はやってみせないと広がらないということです。カウシェで働き始めてから一年近くなりますが、カウシェでも今では定着しています。
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    伸ばすのが難しい能力(2) [プログラマー現役続行]

    ウェブサービスは、フロントエンド(iOS、Android、ウェブブラウザ)とバックエンドから構成されます。バックエンドが提供する機能は、APIとして定義され、フロントエンドから呼び出されます。

    この場合、「APIを定義する」行為にはいくつかのレベルが存在します。話を単純にするために、バックエンドのAPIがgRPCで定義されているとします。その場合、フロントエンドが呼び出すAPIは、protobufとして.protoファイルに定義されます。その.protoファイルに定義されるAPIにいくつかのレベルが存在します。

    次は、最低限の定義のみの例です。呼び出すrpcやmessage定義が定義されているだけです。
    service Greeter {
      rpc SayHello (SayHelloRequest) returns (SayHelloResponse) {}
    }
    message SayHelloRequest {
        string name = 1;
    }
    message SayHelloResponse {
        string message = 1;
    }
    

    実は、このレベルの定義だけで開発されているウェブサービスは多いと思います。その理由として以下のものが考えられます。
    • フロントエンドとバックエンドを同一のエンジニアが開発しているので、この程度で分かるから問題ないと考えてしまう。
    • フロントエンドのエンジニアからの問い合わせには、都度、Slackで回答しているから問題ない。
    API仕様をきちんと記述することは開発スピードを落としてしまうので省いてしまうことが正当化されているように思われるかもしれませんが、実はそうではありません。その証しとして、サービスをローンチした後で時間的余裕が生まれてものこの状態が続くからです。

    サービスを短期間で開発し、顧客に価値を提供し、サービスの価値を検証するためには、この程度の仕様で十分と考えて開発が進むと、結果的に、将来のサービスの成長を大きく阻害する技術的負債を積み上げていきます。

    そもそもの原因は、「APIを定義するという行為は、この程度でよいという認識のエンジニアによって作成される」からなのです。

    つまり、「伸ばすのが難しい能力」で述べた経験を積んでいないエンジニアが開発することにより、この状況は発生しているとも言えます。

    続き
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    実践API設計:目次 [API仕様を書く]

    WEB+DB PRESS Vol.134

    WEB+DB PRESS Vol.134

    • 出版社/メーカー: 技術評論社
    • 発売日: 2023/04/22
    • メディア: Kindle版

    特集1「実践API設計」の構成が分かるように目次を作成してみました。
    第1章 優れたAPI仕様とは何か
     特集のはじめに
     APIとは
       フレームワークや標準ライブラリのAPI仕様
       企業内でのAPI仕様
     優れたAPI仕様とは
       理解が容易
       変更が容易
       テストが容易
      API仕様でよくある問題点
       API仕様が書かれていない
       エラーの記述がない
       自動テストが存在しない
      API仕様に書くべきこと
       サービスの概要の説明
       個々のエンドポイントの説明
       エラーの説明
         パラメータの不正値
         誤った順序での呼び出し
         認証と認可のエラー
         そのほかのエラー
       まとめ

    第2章 gRPCにおけるAPI仕様の書き方
     gRPCとは
     API仕様をどこに書くか
     サービスの概要の記述
     個々のエンドポイント(RPC)の説明
     エラーの説明
       パラメータの不正
         InvalidArgument ── 不正なパラメータ値
         NotFound ── リソースが見つからない
         OutOfRange ── 指定された範囲のデータがない
       誤った順序での呼び出し
         FailedPrecondition ── 事前条件が成立していない
       認証や認可のエラー
         Unauthenticated ── 認証できない
         PermissionDenied ── 認可できない
       サービスの概要に書くべきそのほかのエラー
         Canceled ── キャンセルされた
         DeadlineExceeded ── 処理がタイムアウトした
         Unknown ── 不明なエラー
         Internal ── 内部エラーが発生した
       個々のエンドポイントに書くべきそのほかのエラー
         AlreadyExists ── リソースがすでに存在する
         ResourceExhaused ── サービス側のリソースの枯渇
         Aborted ── 処理が中断された
       書く必要がないエラー
         Unavailable ── サービスが動作していない
         DataLoss ── データが失われた
         Unimplemented ── まだ実装されていない
     リストオプションの説明
     まとめ

    第3章 API仕様ファースト開発
     開発順序
       API仕様の記述
       E2Eテストフレームワークの検討と実装
       テストコードの作成と機能の実装
       リファクタリングとカバレッジの確認
       Pull Requestのレビュー
     不具合の修正順序
       再現テストの作成と実装の修正
       リファクタリングとカバレッジの確認
     既存のエンドポイントの修正と新たなエンドポイントの追加
     まとめ

    第4章 E2Eテストフレームワークの構築
     テストフレームワークの基本的な考え方
     マイクロサービス構成でのテストフレームワーク
       書きたいテスト
         レスポンスの確認
         依存サービスを正しく呼び出しているかの確認
       E2Eテストフレームワークのプロセス
         E2Eテストのプロセス間シーケンス
       依存サービスが外部サービスの場合の解決方法
       エラーのテストは簡単
         DeadlineExceededとCanceled
         Aborted
     非マイクロサービス構成でのテストフレームワーク
     E2Eテストフレームワークの骨格
       Test Suiteプロセスの骨格
       テスト対象マイクロサービスの骨格
       フェイクマイクロサービスの骨格
       テストコードの骨格
       そのほかの考慮項目
     まとめ

    第5章 API仕様の技術的負債の返済
     技術的負債とは
     API仕様の負債の返済
       既存のエンドポイントを修正するケース
         ステップ1:既存のAPI仕様の更新(見なおし)
         ステップ2:既存のAPI仕様のテストコード作成と実行
         ステップ3:新たな修正のためのAPI仕様の再修正
         ステップ4:新たな修正に対するテストコードの作成
         ステップ5:新たな修正の実装
         ステップ6:リファクタリングとカバレッジの確認
       新たなエンドポイントを追加するケース
       既存のエンドポイントの不具合を修正するケース
     返済順序のまとめ
     E2Eテストのもう一つの利点:リファクタリング
     特集のまとめ

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    電子版『Go言語100Tips』 [本]

    8月18日に発売される『Go言語100Tips』ですが、以下の電子版も発売されます。

    Kindle版

    Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する (impress top gear)

    Go言語 100Tips ありがちなミスを把握し、実装を最適化する (impress top gear)

    • 出版社/メーカー: インプレス
    • 発売日: 2023/08/18
    • メディア: 単行本(ソフトカバー)

    Kindle版は固定レイアウトだと思います。

    PDF版

    出版社のサイトからソーシャルDRM版のPDF版を購入できるようになります。
    https://book.impress.co.jp/books/1122101133

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    実践API設計 [API仕様を書く]

    WEB+DB PRESS Vol.134

    WEB+DB PRESS Vol.134

    • 出版社/メーカー: 技術評論社
    • 発売日: 2023/04/22
    • メディア: Kindle版

    4月に発売された「WEB+DB PRESS Vol.134」で特集1「実践API設計」を執筆していますが、そこから部分的に紹介します(目次は、こちらです)。

    第1章「優れたAPI仕様とは何か --- よくある問題と記述すべき事柄」の冒頭で次のように述べています。
     今日、多くの企業がWeb サービスとしてさまざまなサービスを提供しています。Webサービスは、iOS、Android、ブラウザといったフロントエンドと、それらに対して機能を提供するバックエンドサービスから構成されます。バックエンドサービスが提供するさまざまな機能はAPI (Application Programming Interface)として定義され、フロントエンドから呼び出されます。フロントエンドは、バックエンドサービスが提供する機能を使ってユーザーへ提供する機能を実現します。
     定義されたAPI を介することで、フロントエンドとバックエンドサービスが、独立して、異なるプログラミング言語で開発できます。その結果、バックエンドサービスの開発チームは、定義されたAPI どおりにバックエンドサービスが正しく動作することを保証する責任を負います。つまり、API 定義に従って正しく動作することを、フロントエンドを接続することなく、自動テストで確認することが求められます。
     Web サービス開発の中で意外と難しいのが、バックエンドサービスのAPI を設計し、そのAPI 仕様を記述し、そしてテストファーストによるテスト駆動開発を行うことです。この特集では、それらが何を意味し、開発者にとって日々の活動で何をしなければならないかを解説します。

    (太字で青にしている部分は、このブログで強調するためのものです)

    長年、デジタル複合機を中心とした組込システムの開発に従事してきましたが、リコーを退職した後、2017年9月から、ウェブサービス(バックエンド)の開発に従事してきました。

    当初から驚いたのが、バックエンドのサービスのAPIは定義するが、そのAPIで定義したエンドポイントを直接呼び出してサービスの機能を確認テストを書くことがほとんどないことです。つまり、さまざまなモジュールの単体テストはあるのですが、すべてを結合して一つの実行バイナリにして、APIで定義されたエンドポイントを外部から呼び出すテストコードがないことです。

    この6年間で見られた問題点の多くは、「API仕様でよくある問題点」で次のように述べています。
     筆者はこれまで、Web サービス開発だけでなく、組込みシステムを含むさまざまなソフトウェア開発に従事してきました。それらの開発を通してAPI 仕様のさまざまな問題を目にしてきましたが、主なものとしては次の3つが挙げられます。
    • API仕様が書かれていない
    • エラーの記述がない
    • 自動テストが存在しない
     この結果、開発現場でよく起こるのは次のようなことです。
    • 正確な仕様は、実装コードを読まないとわからない
    • どのような場合にどのようなエラーが返ってくるかは、実装コードを読まないとわからない
    • 自動テストがないため、API がどのように振る舞うのかを簡単に知る方法がない
     これらの3つの問題をもう少し詳しく見ていきます。

    記事では、これらの問題点をさらに詳しく説明しています。

    ここでの問題点は、この6年間で働いてきたソラミツ、メルペイ、カウシェの3社で入社した当初に、私が目にしたバックエンドのサービス開発のほぼすべて(ただし、メルペイで私が最初に担当したマイクロサービスを除く)で目にしてきたものです。

    その都度、この特集記事で述べたことを実践して改善していきました。改善は、単に私一人が行うものではなく、同じチームのメンバーが上記の問題を起こさないように開発を行ってくれるように、意識も行動も変わってくるようにするというものです。結果として、上記の問題を残さないようにする開発組織へと変わっています。

    3社での経験から、おそらく多くの企業でこの問題は見られるのではないかと思っています。

    関連記事:「伸ばすのが難しい能力

    (2023年8月15日追記:下記は、『WEB+DB PRESS, Vol.134』のp.12より引用)

    API仕様が書かれていない

     API 仕様が書かれていないというのは、次のような状況を指します。
    Java などの言語で書かれている公開API を構成するクラスやメソッドに、標準のJavadoc形式があるにもかかわらず何も書かれていない。
     これを、通信方式としてGoogle が開発しているgRPCを使っているバックエンドサービスに当てはめてみます。gRPCでは.protoファイルにprotobufsと呼ばれるAPI の定義を記述しますが、そのファイルの内容が次のような状況になります。
    単にサービスのエンドポイント(rpc)の定義やメッセージ構造体の定義が書かれているだけで、説明がほとんど書かれていない。

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