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ソフトウェアエンジニアと英語力(5) [英語]

英語の書籍を用いた勉強会では、基本的な中学校で学ぶ英文法から完全に忘れている人がいたりします。たとえば、「使役動詞」です。英語の技術書では、「使役動詞」が多く使われます。代表的なのは、makeです。

使役動詞としてのletを間違えることはあまりないですが、makeを間違える人は多いです。つまり、makeを「作る」ということしか覚えていないと、読み取れない英語は多いです。

使役動詞としてのmakeは、「make + 目的語 + 動詞の原形」という形式になり、「・・・を[に]〜させる」という意味になります。『くもんの中学英文法―中学1〜3年 基礎から受験まで (スーパーステップ)』には、次のような用例が掲載されています。
I made him go.(私は彼を行かせた)
She made me eat carrots.(彼女は私にニンジンを食べさせた)
もう一つ技術書で多く使用される使役動詞は、haveです。「have + 目的語 + 動詞の原形」となり、『くもんの中学英文法』には、次のような用例が掲載されています。
I made him go alone.(私は、彼を一人で行かせた)
I had him go alone.(私は、彼を一人で行かせた)
英語で読み慣れていないエンジニアにとって難しいのは、makeと目的語まで読んでも、その次に動詞の原形があれば使役として使用されていることを理解する必要があることです。「動詞の原形」ではなく、「補語」としての「名詞」や「形容詞」が続くと使役動詞ではなくなってしまいます。さらに、「make + 間接目的語 + 直接目的語」という用法もあるので、頭から読んで、どの用法かを判断する必要があります。