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ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー 015 [ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー]

1つの言語をきちんと学ばせる


長年行っているJava研修は、「Java研修の目的」でも書いたように、その目的の1つは、言語をきちんと学ぶことです。その言語として、Javaを選択していることになります。しかし、新卒新人で入社して従事するプログラミング言語には様々なものがあります。

多くの開発組織では、言語教育が表面的なものだったり、きちんと学習させることがなかったりします。言い換えると、開発者個人に任せていることが多いのではないでしょうか。実際、私自身も振り返ってみると、社会人となってからの言語学習は、すべてが独学です。そのため、その独学で身に付いてしまった変な癖を直すには、長い時間を要しています。

1つの言語をきちんと組織として学ばせることは(特に若い段階で)、非常に重要です。特に、開発に使用しているプログラミング言語をきちんと学ばせることは重要です。ある時期、Rubyで開発(実際にはJRubyを使用)することにしたある開発では、私も含めて、担当する開発達と一緒に、きちんとした言語の本を全員で読むということを行ったこともあります。また、C++で開発していた60名規模のある開発組織では、新卒新人には『C++ プライマー第4版』を先輩が指導する形式で本1冊を学習させていました(私は全くその教育には関与していませんでしたが)。

1つの言語をきちんと学ばせた後は、さらに新たな言語の学習は、本人の責任でよいと思います。
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