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コードレビューの視点 001 [コードレビューの視点]

Copyrightを書く

1984年に社会人となって開発に従事したFuji Xerox 6060 Workstationでは、ソースコードにきちんとCopyrightを書いていたかどうかは覚えていないのですが、それ以降のプロジェクトでは、ソースコードにはCopyrightを表記するのが当たり前の文化の中で過ごしてきました。

※ たぶん書いていたと思うのですが・・・

Copyright表記そのものは、XDE(Xerox Development Environment)のエディタでは自動的に挿入・更新を行ってくれたりもしましたが、そうでない環境でも手作業でも必ず記述する習慣となっていました。そのため、私自身が書いたC++言語用コーディング規約にもCopyrightを記述することを規定していました。

企業でソフトウェアを開発する上でCopyrightを記述することは、私にとっては当たり前だとずっと思っていましたが、そうではない組織も数多く存在することに驚いています。そのため以下のことが起きていたりします。
  • Copyrightの記述がないことをコードレビューで誰も指摘しないし、Copyright表記がないソースコードが組織内に多数存在する。
  • Copyrightを記述すべきだという認識を開発者が持っていない。
  • 開発者がCopyrightの書き方を知らない。
たった一行のCopyrightさえ書かない、書けない開発者が多数いるソフトウェア開発組織は、日本全体を見ると多数存在するのでしょうか?

ソースコード上のCopyright表記はソフトウェアの実行には全く関係ないのですが、企業の資産としてソースコードにCopyright表記をしない組織文化は、ソースコードを軽視していることの現れかもしれません。