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プロセス中心ではなく、スキル中心(3) [プログラマー現役続行]

「プロセス中心ではなく、スキル中心」というテーマで、過去に記事を書いています。
個々のソフトウェアエンジニアのスキルを向上させるには、そのエンジニアのレベルを最初に知る必要があります。そのエンジニアのレベルを知るには、直接会話するだけでなく、普段の開発成果物をレビューしてどのような考えに基づいて作成しているかも把握していく必要があります。そして、開発に必要な知識が不足している場合には、教育を行うとか勉強会を開催したりすることも必要だったりします。

私自身、ソフトウェア開発に加えて、30代の終わりから技術書の社内勉強会、技術教育、設計やコードレビューと様々な活動を行ってきました。ソフトウェア開発は、人が行う非常に複雑な活動です。ある側面にだけ注目しても、上手くいかないことが多く、特に、人のスキルを無視したり、避けたりするソフトウェア開発は、多くの障害を作り出して、デスマーチを繰り返すことになります。

そのことに気付くことなく、プロセス中心に陥った組織は、いつまでもそのわだちからは抜け出せないかもしれません。
You can’t tell you’re in a rut while you’re in it — you need to see it from an outside vantage point.
Josh Carter — New Programmer's Survival Manual