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技術者のレベルとソフトウェア開発の難易度(9) [プログラマー現役続行]

これまでは、開発するソフトウェアの難易度と技術者のスキルレベルのミスマッチが発生すると開発が遅れたり技術的負債が残ったりしていくことを書いてきました。

実際の開発では、技術者のスキルレベルを直接測定する方法の決定版というものはありません。でも、きちんとした開発組織では、マネージャは技術者のレベルを把握していたりします。

なぜ、そうなるかというと、開発するソフトウェアの難易度を理解しているマネージャの場合には、技術者に開発業務を割り当てて開発してもらい、その進捗や成果物を自分の経験に照らし合わせて、技術者のスキルレベルを評価するからです。そして、どのような技術領域が不足しているか、そのためにどのような教育をしなければならないかも考えることになります。

これは実は非常に当たり前のことなのです。新人であれば、まずはその新人にとって妥当だろうと思われる開発業務を与えて、その成果次第でより難易度の高い開発業務を与えるか、逆に必要な知識が不足していることが分かり、業務の難易度を下げるとかする訳です。

ここで重要なことは、開発業務を割り当てるマネージャ自身が、与えた業務を自身で行うことができるスキルレベルであることです。そして、各開発者へ必要な技術指導や成果物のレビューもきちんとできることが必要です。スキルレベルが不十分だと、技術指導や成果物のレビューもできなかったり、しなかったりとなります。そして、その結果、開発業務の難易度と担当させる技術者のスキルレベルのミスマッチが発生することになります。

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