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基礎教育(2) [プログラマー現役続行]

基礎教育」では、「日本企業は、新卒新人に対して必要な教育を行うことなく、高度な仕事をさせて、本人はメンタル的にだめになっていく」という高橋俊介氏の話を書いています。また、私自身の若手の育成に関して、前職で行っていたことを書いています。

企業において、私と同年代の50代の人達というのは、現場の第一線から退いているため、今日のソフトウェア開発では、何を基礎的な事柄として教えていけば良いのかという認識がなかったりするかもしれません。必要な基礎教育よりも、開発の現場に若手を投入して、現場で学ばせれば良いと思っているマネジャーも多いかもしれません。

しかし、現実のソフトウェア開発は、昔と比較すれば非常に高度化しています。本人任せの学習で開発業務をさせても、その成長は、個人次第であり、何も成長しなかったりします。そして、難易度の高い仕事により、最悪、高橋氏が述べられたように「メンタル的にだめになっていく」こともあり得ると思います。

基礎教育を軽視しているソフトウェア開発組織というのは、長期的には、組織全体のスキルが向上することはないと思います。