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教育と場(2) [プログラマー現役続行]

教育と場」でも書きましたが、教育することと開発現場で指導することは、両方行われることが重要だと、この一年間で認識するようになりました。

開発の現場で実際に指導する場がなければ、教育を行っても、教えた内容が浸透して実践される可能性は低くなります。ましてや、教育を受けていない人が多い組織では全く実践されません。さらに、悪いのは、教えた事柄が実際の開発現場で無視されて、問題を抱えた開発が行われることです。

場における指導は、組織の横からではなく、組織の上から行われる必要もあります。現場の開発者に指導を行っても、その開発者の上司が指導内容に全く興味がなければ、矛盾した指示が開発者に対して行われます。

つまり、「教育」を行い、それを実践させる「場」があり、さらに、実践させるための組織上の「権限」が揃っている必要があります。言い換えると、徒弟制度的な「アプレンティス」「ジャーニーマン」「マスター」の指導・指示の階層が必要だということです。