訳者あとがき『ベタープログラマ』 [訳者まえがき・あとがき]
ベタープログラマ ―優れたプログラマになるための38の考え方とテクニック
- 作者: Pete Goodliffe
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今週末には書店に並ぶと思います。昨日、訳者への献本が出版社から届きました。
原著『Becoming a Better Programmer』を読んだのは2年前(「技術的負債(6)」)で、『プログラミング言語Go』の翻訳作業が終わってから翻訳に着手したのですが、長い時間がかかってしまいました。
「訳者あとがき」は、次の通りです。
私が30代であった1990年代まで、ソフトウェアエンジニアとしてどのような心がけが重要であるかに関する書籍は少なかったです。その後、『達人プログラマー(The Pragmatic Programmer)』や『ソフトウ ェア職人気質(Software Craftsmanship)』が出版されて、私自身も大きく影響を受けました。私自身の経験に基づいたソフトウェアエンジニアの心得に関する拙著『プログラマー現役続行』を出版したのが2007 年でした。その後も、『情熱プログラマー(The Passionate Programmer)』や私が翻訳した『アプレン ティスシップ・パターン(Apprenticeship Patterns)』などが出版されています。
私が1978年4月に九州工業大学情報工学科に入学した頃と比べると、今日のソフトウェア開発は複雑なものとなっています。本書では、その複雑なソフトウェア開発をさまざまな側面に沿って議論し、各側面において優れたプログラマを目指してどのように活動するのがよいかが述べられています。
読者のみなさんは、本書に述べられていることを実践できるようになるだけではなく、指導できるようになってください。日本のソフトウェア業界では、本書で述べられていることをきちんと実践したり、指導したりする人達が少ないのが現状だと思います。
この日本語版が、若手を含む日本のソフトウェアエンジニアにとって、優れたプログラマを目指す上でガイドとなれば幸いです。そして、私自身もさらに歩み続けて向上していきたいと思っています。
訳者あとがき(『ベタープログラマ』)
2017-12-13 08:09
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