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成立しないキャリア [プログラマー現役続行]

先日、Twitterでつぶやいたことですが。
ソフトウェア開発は、事務作業ではなく、創造活動です。基礎知識を学んで情報処理などの試験に合格して、数年間の実務経験を積めば、それで定年まで過ごせるというキャリアは成り立ちません。
ソフトウェア開発は、自分で考えて手を動かしてプログラミングして動くものを作ることを繰り返す訳であり、「物作り」という創造活動です。

一方で、物作りの能力を問うのではなく、様々な知識を問うための試験があります。情報処理技術者試験に始まり、様々なベンダー試験や、技術領域ごとの試験があったりします。しかし、このような試験に合格したらソフトウェア開発の実務ができる訳ではありません。あくまでも、最低限の知識を勉強したことを証明しているにしか過ぎません。弁理士試験のように、その試験に合格していなければ、実務ができないものとは、全く異なる性質の試験なのです。

言い換えると、試験に合格して、それからソフトウェア開発を仕事で行うことで実務経験を何年か積めば、その後のキャリアが安泰になるということは、ソフトウェア開発では絶対にあり得ません。

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