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Java研修の目的 [プログラミング言語Java教育]

2000年にJava研修を始めた時の目的は、社内の技術者が社内の技術者を教えるというコースを立ち上げるということでした。そのための、最初として、私が始めたわけです。

現在も続いているJava研修ですが、現在の目的は異なっています。現在の目的は、以下のことを学ぶことです。
  • Java言語をきちんと学び、将来、他の言語を学ぶ上での基礎を身につける(『プログラミング言語Java第4版』)。
  • API設計の基礎を学ぶ(『Effective Java 第2版』)。
これらを若い段階で時間を費やして学ぶことで、その後に、他の言語を学び・プログラミングする場合のベースを作るということです。

たとえば、最近の言語は、リフレクションの機構を持っているものが多いですが、Java言語のリフレクション機構をきちんと理解していれば、他の言語でも、何ができて、何ができないかを理解することが容易になります。また、他の言語で開発するとしても、Java言語でできる設計手法をなんとか取り込めないかと考えるきっかけにもなります(Programming into a language)。

Java研修の大きな欠点は、受講の強制力がないことです。ある意味長所でもあるのですが。研修のための予習は、平均すると月に50時間は軽く超えます。そして、その予習はプライベートで行わなければなりません。したがって、受講を希望する人だけを対象としており、会社として強制的に参加させることはないです(ただし、途中で脱落する人もいますが、私の部下になった新卒新人は、必ず参加してもらいます)。

予習は、プライベートな時間に行うので、受講生は様々な工夫をしながら予習しているようです。最近なら、スターバックスなどの外で予習する人が多いようです。人によっては、自宅がよいという人もいます。そして、一年間は、継続して学習するという習慣を維持し、一人では最後まで読み切ることはできない3冊のテキスト(合計で約1,000頁)を読み終わることになります。練習問題やGUI課題のプログラミングも合計するとおそらく10,000行以上書いていると思います。

最終回の成果発表会では、「デジタル時計が出ていて、Javaで書かれていること」という条件で、集大成となるGUI課題を作成してきてもらいます。みなさん、力作を作ってきます。研修の第2回目で簡単なデジタル時計を作成するのですが、なぜ、そんな簡単な課題に苦労したのかと思えるほと、素晴らしいアプリケーションを最後に見せてくれます。

今週の金曜日から第22期が始まります。第22期からは、年に1コースに限定するための期となります。まだ、終わっていない第20期と第21期が終われば、第22期だけとなり、月に1コースだけとなります。一方で、今月末から『Java8基本技術習得』コースを開講し、最新のJava8について学ぶコースとなります。ただし、受講対象は、今までのJava研修を修了した人達だけです。
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