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常に学習を行う習慣を身につける [プログラマー現役続行]

プログラマー”まだまだ”現役続行 (技評SE選書)

プログラマー”まだまだ”現役続行 (技評SE選書)

  • 作者: 柴田 芳樹
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2010/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

第5章「継続学習力」からの抜粋です。

常に学習を行う習慣を身につける

 プロフェッショナルなソフトウェアエンジニアになるには、業務を通してのソフトウェア開発を行うと同時に、地道に継続して学習することが必要です。おそらく、新卒で就職して最初の数年は、土日を含めた自分の時間をかなり費やして、基本的な事柄を自己学習し、習得しておく必要があります。
 そして、常に学習を行う習慣を身につけることが大事です。そうしなければ、数年間のうちにまた新たに学習しなければならないことが増えてしまうのが、ソフトウェアの世界です。
 会社は、ソフトウェア開発に必要な技術知識を、学校のように体系的に教えてくれる場所ではありません。社内教育や社外の教育コースを受講させてくれたりはするでしょうが、だからといって「教育を受けていませんから、知りません(わかりません)」といえるわけではありません。ソフトウェア開発がまともにできない新卒を採用したことだけでも、会社にとっては投資なのです。つまり、ソフトウェア開発のプロフェッショナルとして、会社は給与を支払い始めているのです。
『プログラマー”まだまだ”現役続行』(p.131)

この継続して学習する習慣は、社会人になってから最初の数年とか10年とかで終わるものではなく、ずっと続けるものです。

ソフトウェアエンジニアの成長カーブ(4)」で述べたように、生活習慣としての学習態度を失うということは、プライベートの時間に何らかの学習をするということを全くしなくなることに近いです。そして、プライベートの時間のほとんどが他の活動に費やされることになります。

しかし、一度学習態度を失ってしまうと、本当は学習しなければならない状況であることを認識するのが難しくなるのかもしれません。その結果、10年以上もプライベートで学習する習慣がないような40代になってしまうと、新たなことを自分の時間を費やして学習することは全く考えられなくなるかもしれません。

たとえば、私が長年行ってきているJava研修の受講を希望するのは、いつも社会人になったばかりか、数年以内の若手がほとんどです。30代後半以降の人達はほとんど申し込んできません。中には、本当は会社でソフトウェア開発をしたいのに、今の部署ではあまり開発業務がないためという若い人達もいます。

若い人達は、会社での開発経験が浅いということもあるでしょうが、自分のキャリアを考える上でも、良い機会なので受講する訳です。そして、プライベートの時間をかなり費やして、一年間の研修を修了します。

Java研修を受講することは、プライベートな時間をかなり費やすことになります。したがって、学習する習慣を失った人達にとっては、全く意味のないコースであり、申し込みすることはない訳なのかもしれません。

ソフトウェア業界は、途絶えることなく、新たな技術が登場し続けます。継続した学習習慣を維持することは、ソフトウェア開発組織のメンバーであり続けるには非常に重要な行動パターンの1つなのです。
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