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教育と場 (3) [プログラマー現役続行]

ソフトウェア開発では、画一的に教育で教えられることだけで済むことはなく、コミュニケーションを取りながら、こまごまとしたことを指導や指摘を行っていく必要があります。

延べ1,000人以上に教育を行っても、日々の開発業務で指導を受けない人達が伸びていく可能性は低いです。現場のエンジニアとコミュニケーションを取ることなく、一人で教えて指導するには限界があると当初からあきらめてしまうと、組織としては実は全くエンジニアのスキル向上が行われないのかもしれません。たとえば、一人で教えられる範囲は限界があるからと当初からあきらめて、ウェブベースの教育コースを用意しても、コースを用意した側の自己満足に終わってしまうのではないかと思います。

1999年頃から様々な教育を行ってきましたが、確かに人によってはそれらの教育(特に「プログラミング言語Java教育」)をきっかけとして一人で成長していった人もいたかとは思います。しかし、教育を受けた中でも、成長していった人達の大多数は、日々の開発業務で直接私と一緒に仕事をした(若い)人達です。

日々の開発業務で一緒に仕事をするというのは、教育では教えきれないことも話しますし、コードや設計のレビューもしますし、一緒にデバッグしたりディスカッションしたり、さらに、一緒に飲む機会も多くなります。つまり、必然的に日々多くのコミュニケーションを取ることになり、様々なコミュニケーションの場を通して、私自身の考えや経験を伝えていくことになります。

(「教育と場」、「教育と場 (2)」)
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