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ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー 007 [ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー]

カンファレンスへ積極的に参加させる

ソフトウェアエンジニアとしてのスキルアップに関しては、本来、会社に頼ることなく、自分の時間と自分のお金を使用することが重要です。そのため、講演(「ソフトウェアエンジニアの心得」)や教育などで次の言葉を紹介しています。
ソフトウェア業界で取り残されないようにするには、次の3つの事柄をあなた自身が認識することが重要です。
  1. 重要な本、出版物を読み、主な専門的カンファレンスに参加すること。
  2. あなたが今日読んだ情報は3年から5年で古くなるため、常に終わることのないプロセスであると言うこと。
  3. あなたの会社は、良くても限られたサポートしか提供してくれないでしょうし、最悪何もサポートしてくれないと言うこと。
大多数のプログラマーやシステムアナリストは、自分の専門性が時代遅れにならないように維持することを会社に頼ることはできません。ソフトウェア業界で取り残されないためには、自分から進んで自分の時間(休暇さえも)や自分のお金を投資しなければなりません。
-- Edward Yourdon, Decline & Fall of the American Programmer
裏を返せば、組織内のエンジニアが井の中の蛙にならないためにも、開発組織としては積極的にカンファレンスなどに参加させることが必要だと言うことです。当然、業務として参加させるため、参加費用、交通費などが経費が発生しますが、その代わりにきちんと参加報告を書いてもらい、組織内で報告してもらえば良いのです。特に、若手の場合には、報告させることもトレーニングとなります。

そして、できるだけ多くのカンファレンスに、多くのエンジニアを参加させることも重要です。参加費用や交通費が必要なために、「一人だけ参加させて、その人が情報を展開すれば良い」という意見を聞くことがありますが、それではカンファレンスへ参加することに積極的なエンジニアを増やすことはできません。

もちろん、業務の関係や部門の経費予算の制約で人数やカンファレンスを制限する必要がある場合もあります。それでも、本当に参加したいエンジニアは、自費で有休を取って参加します。しかし、組織として参加させることに積極的でない場合には、その組織内のエンジニアはカンファレンスなどに興味を持たなくなってしまいます。

※ 前職時代には、参加費用が有料の場合には参加人数を制限していましたが、無料のカンファレンスに関して、業務に支障がない限り、全員参加するように指示したりしたこともあります。
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