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ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー [ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー]

私自身は、転職を4回行い様々なソフトウェア開発の職場を経験し、自分でもソフトウェア開発の組織を持ったりしてきました。その経験に基づいて、ソフトウェアエンジニアの心得としての『プログラマー”まだまだ”現役続行』や、私自身の経験を織り交ぜて書籍を紹介している『ソフトウェア開発の名著を読む』を執筆してきました。

ソフトウェアエンジニア個人に焦点を当てるのではなく、「ソフトウェア開発組織が持つべきカルチャー」と題して、これからしばらくは、組織としてどのような文化を持つべきかを中心に書いていきたいと思います。あくまでも、私自身の経験ベースなので、かなり偏っているかもしれませんし、過去のブログの記事や拙著の内容とダブっている部分も多いかと思います。

良いカルチャーを持つ組織というのは、これからソフトウェア業界で働き始める若い世代には非常に重要です。ブログ記事「人生は自分が触れたものになる」では、次の文章を紹介しています。
「人生は自分が触れたものになる」と私は考えています。
三流のものに囲まれて、三流のものに触れていたら、三流になる。
一流のものに囲まれて、一流のものに触れていると、やっぱり、一流に近づいていくようになります。
(途中省略)
自分の環境をどうつくるか-それで、その人が変わります。
新卒新人で社会人になる若い人達は、大学でコンピュータサイエンスを学んだかどうかに関係なく、ソフトウェア業界で成長する可能性は秘めています。どれだけ成長できるのかは、個人の問題ではありますが、属している組織によって大きく変わっていきます。

ブログ記事「技術の伝承と良い習慣の伝承」で述べたように、単なる技術だけなく、良い習慣が組織カルチャーの重要な部分を占めます。
一時的なノウハウ(技術)の伝承よりは、ソフトウェア開発全体に対する良い習慣を若い人たちに伝承することが組織としては重要になってきます。そして、その習慣を通して、ソフトウェア開発に関する技術の伝承をできる人材が育っていく必要があります。
個人ではなく組織として持つべき習慣として次のようなものがあると思います。
  • 継続した学習・教育の習慣
  • 継続したコード品質重視の習慣
  • 継続した自動化の習慣
  • 継続した改善活動の習慣
  • コミュニケーション重視の習慣
残念ながら日本のソフトウェア業界では、良い習慣を持った組織は少なく、時代遅れの開発手法やプロセスに束縛されて、「知識集約型開発」ではなく「労働集約型開発」を行っている職場が多いのではないかと思います。

習慣としては他にもあるかとは思いますが、これらをテーマとして今後ブログ記事を書いていきたいと思います。

※ あと2つ追加するか、分割して「7つの習慣」とすると響きが良いのですが・・・・
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