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書籍『Being Geek』(3) [転職]

Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略

Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略

  • 作者: Michael Lopp
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2011/06/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

副題にあるようにキャリア戦略なので転職の話が色々と書かれているのですが、その中で「転職先の価値を見極める」(p.27)には転職先には「新しさとは別の、独自の価値があるかどうかが大切である」と述べられた後に、次のように述べられています。
 会社に独自の価値があるか、また、その価値とは何かがわかれば、次に問うべきことは、「そこで本当に自分のやりたいことができるか」である。むしろこの方が重要な問いだろう。それが自分の将来を左右する。また、この問いに答えるには、自分が本当にやりたいことは何かを考えなくてはならない。
 本当にやりたいことは何か、一言で明確に答えられなくてもいいだろう。私にもまだ明確な答えはない。だが、答えるのが非常に難しい問いだからといって、答えなくてもいいという意味にはならない。たとえおぼろげな目標だとしても、転職先の会社が、その目標に向かう上でプラスになるかどうかを考えることはできる。その会社に移ることで、目標に一歩でも近づけそうだ、と自分が感じるかどうか、それが最も大事である。
 つまり、転職先を選ぶというのは、ただ会社を選ぶというよりも、自分の進むべき道を選んでいるということなのだ。その道が本当に自分の進みたい道なのか、それをじっくり考えて決断すべきだ。
私自身が4回転職し、この部分は非常に耳が痛い話です。自分が何をやりたいかとうことは、若い頃には明確であった訳ではなく、色々な職場を経験して、徐々に明確になってきている気がしています。

しかし、4回目の転職がその目標に一歩でも近づいたと感じるかと問われるとしたら、大幅に後退したと言わざるをえません(感覚的には10年は戻った感じです)。では、何も得られていないかというと、そうでもなく、後退した結果、転職する前の位置までの道のりがどのようなものであったかが良く理解できるようになりました(「教育、場、権限」)。

後退した結果、同じ道のりを歩んで後退前の地点まで戻ることはあり得ないと思っています。それは過去の道のりであり、今歩んでいる道のりとは異なるからです。今の道のりで後退前の地点を遙かに超えたと言えるような地点まで歩めるのか、あるいは、もっと手前で別の道を歩むかは今は分かりません。
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