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開発環境(5) [プログラマー現役続行]

開発環境(4)」でも述べましたが、開発環境・ビルド環境は、ソフトウェア開発の一部であり、開発のリーダはその重要性を認識した上で、現場の開発者を指導していく必要があります。

かなり時代遅れの開発環境・ビルド環境から、完全な継続的インテグレーション環境を整備して移行しても、その移行により、どれだけの効率改善と問題の未然防止に役立っているかを開発現場のリーダが認識して上手く活用する必要があります(「リーダはコードに関心を持つ(3)」)。

しかし、何かちょっとしたトラブルがあると「昔はこんなことはなかった」と実際には自分でビルドを行ったことがないにもかかわらず、リーダがビルド環境を構築したエンジニアを非難したりすることがあったりします。あるいは、手作業でビルドしているようなので、自動化する必要はないのかと聞くと、「自動化した方が良いですか?」と逆に聞かれたりすることもあるかもしれません。

ソフトウェア開発は、非常に複雑な活動です。頭数を揃えれば良いというものではありません。そして、コンピュータではなく人がソフトウェアを開発するために様々な問題が起きます。それらの問題を解決するために様々な手法、設計方法、開発方法が生み出されています。防御的プログラミング、テスト駆動開発、継続的インテグレーションなども、人が犯す間違いを最小限に抑えて、仮に間違いを犯したとしても早期に発見・修正するために生み出されたものです。

開発現場のリーダがこのような手法にどれだけ精通していて、現場を指導できるかによっても、ソフトウェア開発組織の生産性と作り出されるソフトウェアの品質が左右されることになります。

開発環境」、「開発環境(2)」、「開発環境(3)」、「開発環境(4)
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