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コンピュータは作業を、人はクリエイティブな活動を [プログラマー現役続行]

ソフトウェアエンジニアの中には、(手)作業を一生懸命行って、仕事した気になる人がいます。あるいは、開発組織の中には、手作業の手順を文書化して管理することを重要視していたりします。

単純な作業は、コンピュータが得意とするところです。ところが、それは、作業手順を自動実行可能なスクリプトとして人間が用意することで達成される訳です。

したがって、ソフトウェアエンジニアとしては、誰かから作業を引き継いだり、作業を指示された時に、「これはコンピュータにやらせるべきことか、それとも、やはり人間しかできない内容なのか」を考えることが求められます。そして、作業は積極的にコンピュータによる自動化を行うことを心がけることが重要です。

手作業や手順書の大きな問題点は、作業をきちんと行ったことを監査できないことです。作業手順が文書化されていても、実際の人間が間違いを繰り返せば、対策として、手順書をきちんと守ったかを確認するためのチェックリストを作成してチェックしようとなります。それでも、人はチェックリストをきちんとチェックするとは限りません。その状況で問題が発生したら、チェックリストをチェックしたかを確認するチェックリストを作って守らせるという無限チェックリスト地獄に陥ってしまいます。

スクリプト等で自動化されていてコンピュータが実行するのであれば、問題が発生したときに、スクリプトの誤りを修正して恒久対策を打つことができます。

作業を手作業で行うのか自動化するのかは、ソフトウェアエンジニアの個人の問題のように見えますが、実際には開発組織のカルチャの問題だったりします。何事も手作業で行うのが当たり前だと思っている開発組織では、新卒新人で配属されると、同じような考えに染まってしまい、それに加えて、Unix(Linux)ではなくてWindows環境だけでしか開発したことがないソフトウェアエンジニアの中には、一生懸命作業を行っていたりすることがあります。

コンピュータは作業を、人はクリエイティブな活動を」です。
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