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開発環境 [プログラマー現役続行]

大学からコンピュータを使い初めて、開発用端末と言えば、80桁x24行でした。就職して、Fuji Xerox 6060 Workstationの開発に従事したのですが、しばらくは、同じような端末を使用して開発していました。ところが、Star Workstationを開発している部門は、XDE(Xerox Development Environement)と呼ばれる開発環境上で、マルチウィンドウ、ビットマップディスプレイ、Ethernet、レザープリンタという環境で開発していました。

4.3BSDが登場した時に、XNS(Xerox Network Systems)用のプロトコルスタックとXDE(Xerox Development Environement)用のツールがリリースされました。その中にREdit(Remote Edit)というツールがあって、Unix上のソースコードをXDE上で編集するためのツールでした。

どうしても、XDE上から6060 Workstationの開発を行いたくて、REditをリバースエンジニアリングして(ネットワークトラフィックを解析したような記憶があります)、同じ機能のものを6060 Workstation上に作成して、XDE上を使用して開発できるようにしました。XDE上での開発は、80桁x24行の端末とは比較にならないぐらい便利でした。

その後、Sun Workstationを使用した開発をずっと続けていました。2003年ぐらいから、PCでLinuxを使用して開発をするようになったのですが、2009年の夏まではWindows PC一台、Linux PC二台という環境で開発を行っていました。

開発環境を整えたからと言って、すべての人が、効率的に高い生産性で品質の良いコードを作り出すとは限りません。しかし、あまりにも貧弱な開発環境は、ソフトウェア開発の生産性を低下させます。

今時、80桁x24行の端末で開発している人はいないと思います。しかし、実際には、同じことが行われているソフトウェア開発の現場は多いのではないでしょうか。つまり、Windows上からDOS窓でUnixサーバーにログインして使っているとかです。

社会人になって、貧弱な環境でずっと開発をしていると、それが当たり前だと思ったりしてしまいます。あるいは、色々な開発環境を経験したことがないと、貧弱な環境だと認識できなかったりします。日本オラクルで働いていた時(1996年後半)に、開発者がデータベース上にあるPL/SQLのソースコードを見たり編集したりするのに、SQL文を手作業で実行し、その結果を見ているのには驚きました。みんなそうしていたので、そうするのが当たり前だと思われていたのです。それで、若いエンジニアにJDBCを使用して、ビューアを作るように指示して作らせたということがあります。
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