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「型」覚えずして上達なし [プログラマー現役続行]

前職での10年間では、新人に対しては、最低限学んでおいてもらいたいこと、知っておいてもらいたいことを先に教育して、それから、業務についてもらうということを行ってきました。たとえば、読みやすいコードを書くこと、防御的にプログラミングすること、マルチスレッドに関する最低限の知識、データ構造とアルゴリズム(書籍『プログラミング作法』の第2章の内容)などです。業務についてからも、並行して、C++言語での開発業務であっても「プログラミング言語Java」教育を通しての書籍『プログラミング言語Java第4版』および『Effective Java 第2版』の学習です。

当然、それらの学習において、なぜ必要かとうことをきちんと相手が納得してから教えるということはしません。それをしていたら、小学生に「なぜ、ひらがなが重要かを納得させてから教える」ようなものです。つまり、私にとっては、ソフトウェア開発に従事してもらう以上、最低限、知っておいてもらわないといけないと決めている事柄なのです。したがって、一種の型だと思っています。
「型」覚えずして上達なし

どんなスポーツ、芸術、芸道にも型はあるが、合理追求の結晶ともいうべきそれは、なぜか常に美しさをも備えている。だからこそ初心者にはまず型を教えるのだが、その意義は初心者に論理的に説明するのは難しい。従って、頭ごなしに教える。
藤原 正彦
読売新聞のコラム「学びはぐくむ」
(2005年6月27日付)
本来、どのような開発組織でも、どのようなスキルセットが必要であり、そのためには、どのような教育を行う必要があるとか、どのような(自己)学習を行ってもらわなければならないかを考えていて、それを実行する訳です。また、その内容も、ソフトウェア技術の発展に伴って、少しずつですが、変わっていきます。

特に、開発組織の場合には、その「型」と想定している範囲と教育の差が、QCDも含めたソフトウェア開発の生産性に長期的に影響を与えると思います。
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