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『Effective Java 第2版』翻訳終了 [Java]

今年の5月にJavaOneへ参加して、帰国後に本格的に開始した『Effective Java 第2版』の翻訳作業が終了しました。ほぼ4ヶ月間の作業でした。実際の印刷のスケジュールは、把握していませんが、どんなに遅くても日本で開催されるSun Tech Days(12月2日~12月4日)の会場では販売されると思います。

第2版では項目数も増えて、索引の前までのページ番号が初版の224頁から309頁へと増えています。初版と同様に、Javaを使用する技術者にとっては、必読本と言えると思います。特に、ジェネリックス、enum、アノテーションに関する項目は、第2版で追加された新たな内容であり、第2版を待たれている人も多いのではないかと思います。

日本語版では、英語版の第3刷までの誤りは修正されています(つまり、日本語版の翻訳作業で見つけた原著の誤りは英語版の第3刷には反映されています)。また、若干ですが、本文の内容で分かりにく点に関して訳注を追加しています。ただし、項目78「シリアライズされたインスタンスの代わりに、シリアライズ・プロキシを検討する」の最後にClassCastExceptionがスローされる話が書かれているのですが、解説する訳注を書くとそれだけで1ページになってしまう量なので諦めました。

社内のJava教育で、翻訳原稿を用いた教育も行ってきたのですが、初心者向きではありません。社内教育では、『プログラミング言語Java第4版』の内容をすべて学習して(練習問題もほぼすべて解いて)もらった後に、『Effective Java 第2版』を使用して学習してもらいますが、それでも内容に関する多くの質問が受講生から出されます。「訳者まえがき」にも書いていますが、やはり、『プログラミング言語Java第4版』の内容程度は、理解している必要があります。

プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)

プログラミング言語Java 第4版 (The Java Series)

  • 作者: ケン・アーノルド
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本


※ 月に1日だけ業務扱いとして開催され、年12回で終了する一年間の教育コースです。受講生は、自宅で自分の時間を使って、テキストの指定範囲の予習と練習問題の解答、さらに、GUI課題をこなすことが要求されます。特に前半の6回目から7回目までが予習が大変で、ほぼ土日が潰れてしまうようです。

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コメント 4

ktake

翻訳お疲れ様です。
第1版と同様に会社用と自宅用に2冊購入する予定です。

英語版も持っておりますが、やはりすらすら読める日本語版
が一番ありがたいです。

本当に楽しみにしております。
ありがとうございます。

by ktake (2008-09-26 09:07) 

sinh

翻訳おつかれさまでした。販売されたら是非購入します!
また、ClassCastExceptionの解説する訳注については、このブログに書いていただくことはできないでしょうか?
by sinh (2008-09-26 12:11) 

Yoshiki

> ktakeさん、

会社用と自宅用の二冊の購入予定ということで、ありがとうございます。発売時期がほぼ確定したら、プログに書きますので、楽しみにしていてください。
by Yoshiki (2008-09-27 07:37) 

Yoshiki

> sinhさん、

本が出たらサンプルコードを付けて、書きたいと思います。
by Yoshiki (2008-09-27 07:37) 

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