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英語勉強法(2) [英語]

前回に続き、村上氏の英語学習法に関連した自分の話です。

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける

  • 作者: 村上 憲郎
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/08/01
  • メディア: 単行本

Chapter 3 「英語を聴く」では、次の小タイトルごとに書かれています。
  • リスニングは“耳の筋トレ”。使うのは知力ではなく筋力
  • 1日1時間×3年。生の英語を1000時間聴く
  • リスニング教材は常に10課先を聞く
  • ザザッと聴いて「ハイ、聴けた」。100%を目指さない
  • テキスト類はいっさい見ない。そして、息を止めて聴く
  • 究極の教材は、ディベートの音声

この中で、リスニング力に関しては、ずばり次のように述べられています。
英語を聴く力、リスニング力は“耳の筋力”です。決して知力ではありません。
英語が聴こえるようになるには、耳を鍛えて高周波を聴き取る力をつけるしかない。

私自身は、中学・高校と英語を聴くことは全くありませんでした。当時は、テレビでの二ヶ国語放送も行われておらず、英語を聴くとすれば、NHKの講座ぐらいしか教材がありませんでしたが、全く聴いたことがないです。

大学に入学と同時に、受験勉強のために勉強した英語のレベルを落としたくないが、受験勉強と同じ勉強をする気にもなれないので、読むことと聴くことだけで英語力を維持しようと考えました。それで、大学1年生(1978年)の時に、オリンパス社のラジオチューナー付で録音可能なマイクロカセットレコーダーを購入しました。当時、ラジオから録音して聞いたのが、「カレントトピックス」と「ラジオ英会話」でした。この2つの番組は続けて放送されていましたので、録音するには好都合でした。

「カレントトピックス」は、全国に英語で放送されるニュースでした。おそらく、ネイティブではない日本人アナウンサーが喋っておられたのだと後で思ったのですが、聞き始めた頃は、何一つ聞き取れませんでした。つまり、15分間全く内容が分からない状態でした。それもそのはずで、高校生まで英語を聴いたことがないのですから。

当時、住んでいた筑紫野市(福岡県)から大学がある北九州市(福岡県)まで電車通学していましたので、電車の中では、録音した英語を聴くか、寝ているか、本を読んでいるという状態でした。徒歩も入れて、往復約5時間かけて通学していましたので、一日一時間以上は聞いていたと思います。一年生が終わる頃に、どの程度リスニング力が付いたのかは記憶にはないのですが、一年間酷使したので、マイクロカセットレコーダーが壊れてしまいました。

その頃、ソニーの2代目Walkman(映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の中で登場するあのWalkmanです)が発売されたので、それを購入しましたが、残念ながらラジオから録音することはできなくなりました。当時ラジカセ(ラジオカセット)は持っていたと思いますが、カセットテープに録音して聞いたという記憶があまりありません。代わりに、ネイティブの英語が聴けるといことで、アルク社の「English Journal」の雑誌とテープを購読して、テープを聴き始めました。

これまた、正直聞き取れなかったと記憶しています。聞き取れていたのは、おそらく全体の5%程度ではなかったかと思います。それでも、今度は、このテープを毎日聞くようになりました。つまり、一ヶ月間、ひたすら同じテープを聞いていました。すでに、この時も一日に1時間以上は聞いていたと思います。また、大学二年生の頃には、福岡でも二ヶ国語放送が始まり、二ヶ国語チューナーを購入して、米国のテレビドラマの副音声の英語をラジカセで録音して聞いたりもしていました。

こうやって、リスニング力の「筋力」を鍛えていた訳ですが、最初は全く音の区切りが分からない状態から、徐々に、単語の切れ目が分かるようになっていきました。単語の切れ目が分かるようになると、「読んで分からないものは、聞いても分からない」ということで、読むことにも力を入れるようになってきました。

そして、大学2年生の終りには、Walkmanも壊れてしまい、(一年間の保証期間ということで)新しいWalkmanに交換してもらいました。その2台目のWalkmanも一年後には壊れてしまいました。

中学生(佐賀県嬉野市)になった時に、英語の勉強を始めた訳ですが、当時英語ができるようになった人の話を先生が授業中に話をされ、「ラジカセを2台その人は壊すほど英語を聴いた」という話をされました。当時は、ラジオカセットは高価でしたので、「高価なラジカセを2台も壊す馬鹿な人がいるものだ」と思ったことを覚えています。実際、自分も大学の最初の3年間で、マイクロカセットレコーダーを1台、Walkmanを2台壊してしまったことになります。

大学3年生から大学の近くに部屋を借りて住むようになったのですが、その頃は、「English Journal」や米国のTVドラマの副音声を録音して聞いていました。結局、大学4年間と大学院の2年間で、かなりの量を聞いたと思います。ほとんどが、集中して聞くのではなく、単に流しながら聞いていただけです。

振り返ってみると、リスニング力がゼロの状態から、私自身は、意味を100%理解できない英語を、ずっと聴いていたことになります。英語の学習で難しいのは、この点だと思います。つまり、「理解できなくても、速い英語を聞き続けること」です。理解できない状態であっても、聞き続けることを行わなければ、村上氏の言われている「筋力」が出来上がらないのです。

私自身がなぜ聞き続けたのかは、正直「なんとなく」です。何らかの目標に向かって努力していたというより、「なんとなく」毎日聞いていました。だから、続いたのかもしれません。当然、聞かない日もあったりしたと思いますが、とにかく続けて聞き続けるということで、リスニング力を伸ばしていったのだと思います。ただ、1984年に就職した頃の英語力は、それでも初めて受けたTOEICが600点でした。
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junpei

確かに聞き続けているだけでだいぶ聞き取れるようになりました。
私の場合半年間聞き続けていますが、だいぶ違います。何度聞いてもなんていってるのか解らない箇所だけテキストを見ますが、テキストを見た箇所って忘れづらいんですよね。耳だけでなく、目からも得られると記憶力が増すのでしょうか?
by junpei (2008-08-27 08:44) 

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